永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

牛丼の流儀。

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単行本の原稿執筆20日目。

やや難関だった章を書き上げて、別の章へ突入!こちらは図版(チャート表やイラスト)を使うので、文章量も少なくて書きやすい。おかげで今日は、一つの章を書き終えた。

今日はどーーーしても牛丼が食べたくなって、外食禁止の掟を破った。まぁ、たまにはイイだろう。

向かったのは、近所の吉牛。

「ただ今、『牛皿麦とろ御膳』がおすすめですがいかがでしょうか?」という店員の声には耳を貸さず、『牛丼』の大盛の『お新香味噌汁セット』一択。

牛丼を食べるにも私なりの流儀がある。

まずは、七味唐辛子を多めにかける。ちょっと、かけすぎじゃね?と思うくらいかける。吉牛の七味唐辛子は辛さより、香りが強いのだ。

それと、紅ショウガ。思うに、紅ショウガの存在は、スパゲッティのナポリタンやミートソースにおける粉チーズと同じである。

粉チーズをドバドバとかけたナポリタンが旨いように、牛丼には紅ショウガをテンコ盛りにすると、これがまた旨いのよ。

と、ここまでは、プロローグにすぎない。いよいよ、ここから本章である食べ方に入る。

まず、紅ショウガを牛肉で巻いて食す。そして、口の中に広がる丼つゆの味と肉の旨み、ショウガの香りをおかずにご飯を食す。

おかずとしてのポテンシャルが相当高いので、ガッツリとご飯を掻き込みたくなるのをぐっと我慢する。なぜなら、丼ものゆえに最後に具材だけ、またはご飯だけが残るのはよくないからだ。

箸の上に牛肉とご飯で小さな牛丼を作って食したり、牛肉をおかずにご飯を食べたりといろんなパターンで食べる。あ、その合間にお新香をつまんだり、お新香を牛肉で巻いたり、味噌汁をすすったりもする。

最後のひと口は、牛肉1に対して、ご飯1.5、紅ショウガ0.5の割合にする。慌てていると、これがなかなか難しい。でも、この割合で食べ終わると、心の中でガッツポーズをとる。

以上が私の牛丼を食べる流儀である。