原稿書きが続いても、昼食は外へ食べに行く。効率を考えたら、仕事場でチャチャッと食べた方がよいに決まっている。外へ出ると気分もリフレッシュできるような気がするのだ。とはいえ、そんなに遠くへは行けないので、近くにある店に入る。
ある日、焼肉が無性に食べたくなり、昼営業の店を探した。あるにはあったが、よくよく考えてみると、焼肉店だと自分で肉を焼かねばならないわけで、それなりに時間がかかる。諦めかけたそのとき、パッと心に浮かんだのが牛丼の『吉野家』だった。
たしか、『吉野家』に焼肉定食的なメニューがあったはずだ。HPを確認すると、やはりあった。熱々のスキレットで出される「牛焼肉定食」がそれだ。実は私、『吉野家』では牛丼以外のメニューをほとんど食べたことがない。「牛鮭定食」くらいかな。食べたことがあるのは。
で、焼肉が食べたいという欲望を抑えきれず「牛焼肉定食」を注文した。しかし、牛丼に使っている肉をそのまま転用しているのか、肉はペラペラ。いや、オペレーション上、それは仕方がないかもしれない。でも、汁気が多くて、タマネギも入っているので、焼肉というよりはすき焼きのような感じだった。
欲望は満たされるどころか、完全に不完全燃焼。やはり、焼肉店へ行くしかないのかと諦めかけたとき、牛丼の『松屋』の存在を思い出した。自宅から車で10分もかからない場所にあるのだが、牛丼を食べるとしたら私は『吉野家』派なので『松屋』にはあまり行かない。いや、食べたことはあるんだけどね。
『松屋』のHPを見ると、「牛焼肉定食」があるのがわかった。で、リベンジするべく注文した。あ、キムチも一緒に食べたかったので、それも併せて。待っている間、ジューッと肉を焼く音が聞こえてくる。うん、いい感じ。そして、目の前に出されたのが↑トップの写真のそれだ。
メインの焼肉は、『吉野家』のように汁っぽくはない。卓上にあるたれをかけるのだ。それも焼肉のたれと、ポン酢、バーベキューと3種類ある。ここはベーシックに焼肉のたれを選択。その上から七味唐辛子をパパっとかけた。
まずはこの状態でいただく。うん、旨い♡むちゃくちゃご飯が食べたくなる。焼肉はこうでなくっちゃ。で、次は肉の上にキムチをのせて食す。これ！これっ！私はこれが食べたかったのだ。もう、悶絶するほど旨い！大根おろしと刻みネギも付くので、いろんな味を楽しんだ。
あと、注目すべきはサラダのボリューム。『吉野家』の牛焼肉定食に付くサラダは量も少なく、味付けはマヨネーズ以外に選択肢がない。一方、『松屋』は単品メニューのサラダがそのまま付く。しかも、ドレッシングはフレンチとごま、黒酢の3種類から選べる。どう考えても、『松屋』に軍配は上がる。
『松屋』を見直した。近場ランチのルーティーンにくわえようと思っている。
