永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

喫茶店のあんかけスパ。

↑写真のあんかけスパ、どこの店かわかる方は相当なツウ。ヒントは喫茶店。今日、取材終わりにwebメディアの編集長と一緒に行ってきたのだ。

喫茶店のあんかけスパは、ボリューム、とくに具材が少ないというイメージがあった。しかし、ここはご覧の通り、かなり多くの量の具材がどーんとのっている。

具材はハムと赤ウインナー。他店で言うところの、いわゆる「ミラネーズ」だが、ここでの名称は「ミラノスパ」。あ、これはかなり大きなヒント。

麺は大盛りでも値段は同じという昨今の物価高騰の中で太っ腹なサービスを謳っていたのでお言葉に甘えさせていただいた。『ヨコイ』や『そーれ』の1.2倍以上はあったと思う。その上、パンかライスが付いて、値段は750円。

さて、肝心なのは味。正直、喫茶店と思ってナメていたが、実際に食べてみるとかなり私好み。ブラックペッパーの辛さは少ないものの、トマトの酸味はしっかり。あんかけスパビギナー向けの『チャオ』よりも食べやすいかもしれない。

唯一のマイナス点は麺。茹で置き麺を炒めた“逆アルデンテ”に仕上がっているが、見ての通り、太さが足りない。2.2ミリの極太麺であれば、このソースをもっと活かすことができると思った。まぁ、極太麺は仕入れのコストがかかるのだろう。

実はこのあんかけスパ、名古屋の老舗喫茶店『コンパル』御器所店のメニュー。『コンパル』といえば、サンドイッチが有名。というか、フードメニューはそれしかない。しかし、御器所店だけはハンバーグやカレー、日替わりのお弁当などフードがとても充実しているのだ。

あんかけスパもその一つ。私が食べた「ミラノスパ」の他、「ピカタスパ」や「カントリースパ」、「ミラカンスパ」、「カツスパ」の全5種類を用意している。お昼時に近くを通りかかったら、また立ち寄ろうと思う。