何かを考えたり、心に引っかかったりすることなく、
毎日ボーッと過ごすことができたら、どれだけラクか。
写真や文章は、生活の糧であると割り切ることができたら、
どれだけラクか。
50代も半ばに近づき、先が見えつつある。
夢なんかにしがみついていないで、
スパッと諦めればよいのにできない。
食っていくために写真を撮り、文章を書くのは間違いではない。
しかし、同時に私にとって生きることそのものなのだ。
この世に生まれてきたからには
私はその他大勢のカメラマン、ライター……。
いや、
職業に分類されるようなちっぽけなものではなく、
唯一無二の存在になりたい。
往生際が悪い?
往生際というものは、人が決めるものではない。
私自身が決める。
生きることに妥協なんてするものか。