永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

旨いものとの出会い。

朝、自宅を出発して午後から大阪で取材。今夜は大阪で一泊。本当は明日大阪でブラブラしようと思っていたのだが、数日前に名古屋市内のカフェから撮影のオファーがあり、朝には大阪を発たねばならなくなった。

なので、今夜はホテルのあるJR茨木駅界隈を散歩しつつ、夕飯を食べる店を選ぶことに。茨木市には何度か来ているが、駅構内を歩くのは初めてかもしれない。

これはたしか東口だったっけな。なんか、未来感がスゴくない?カッコよかったので思わず撮ってしまった。

茨木で暮らしている人たちにとっては見慣れた光景かもしれないが、よそ者の私には新鮮に映る。それが旅の醍醐味である。

こちらはスマホではなく、RICOH GR IIIで撮影。パチンコ屋の電飾看板が眩しく光っていた。せっかくの未来感がぶち壊しになると重いながらGRのディスプレイを見ていたら、だんだんと考えが変わっていった。

未来感とパチンコ屋。とても調和しているとは思えないが、この猥雑さを全肯定してみたくなった。これでよいのだ。逆に未来感あるスタイリッシュなデザインの建物ばかりだったらツマラナイではないか。

そんなことを考えていたら腹が減ってきた。Google Mapで良さげな店を見つけた。大通りから一本入った住宅街の中にある『宮崎チキン南蛮 ogata』である。

Google Mapを頼りに歩いていくと、どんどん住宅街の中へ入っていく。本当にこんなところに店があるのだろうかと思ったとき、灯りが見えた。路面店と思いきや、店は建物の2階にあったのだ。

名物は店名にもあるチキン南蛮だが、いろいろ食べたいと思って注文したのが「スペシャルセット」。チキン南蛮と黒毛和牛のミンチカツ、海老フライの盛り合わせである。

海老フライやメンチカツも美味しかったが、やはりチキン南蛮は別格だった。ムネ肉を使っていて、食感はしっとり。きっと火加減が絶妙なのだろう。

これまで宮崎へ行ったときに食べたチキン南蛮が最高に旨いと思ったが、これもなかなか。こんなことならチキン南蛮だけを注文すればよかったと少し後悔したほど。

知らない土地での旨いものとの出会い。これもまた旅の楽しさである。