永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

大丈夫。

今日のブログは、私の親友に捧げます。

 

カメラマンとして、ライターとして、仕事をさせていただいているメディアやクライアントとの関係は、どこか恋愛と似ている。

片思いからはじまり、何度もアプローチを繰り返して関係がスタートする。

が、それは永遠に続くわけではない。いつか別れるときが来る。私は何度も経験した。

担当者が違う部署に異動して仕事がなくなることもあったし、雑誌そのものが休刊になったり、雑誌どころか発行元である出版社が倒産したりしたこともあった。

仕事を失って食べていけなくなることよりも、その雑誌の看板を背負えなくなることの方が辛かった。

心にぽっかりと穴が空き、寂しさが込み上げてくる。何もやる気が起こらず、出るのはため息ばかり。もう、これは失恋に近い感情である。

でも、それまでやってきた仕事での経験は、必ず新しい仕事に活かされる。というか、過去の経験が今の私をつくり上げているのである。

どんなに辛くてもまた立ち上がらねばならない。それがフリーランスの宿命である。

ただ、フリーランスとして28年間働いてきてハッキリと言えるのは、捨てる神もあれば拾う神もあるということ。

それともう1つ。新たな場所でさらにパワーアップした自分に生まれ変わるチャンスでもあるのだ。

だから、大丈夫だよ。