永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

場違い。

今日は、編集者の亀松太郎さんが主宰するオンラインサロン「あしたメディア研究会」のイベントにゲストとして登壇させていただいた。

他のゲストや参加者は、メディアの第一線で活躍されてらっしゃる方ばかりで、私のような木っ端ライターは完全に場違いだと思った。

そもそも私は自分をジャーナリストと思ったことがないし、ジャーナリズムとかメディアリテラシーなんて小難しいこともわからない、ただの雑文書きだ。

おまけに26歳からフリーランスで仕事をしているので、世間ズレも甚だしいし、協調性も社会性もない。早い話がクズ野郎だ。

一つだけ言えるのは、時代が変わり、紙からネットへと媒体が変わっても、ライターであれば、人の心に響く文章を書けば良いし、カメラマンであれば人の心に響く写真を撮ればよい。極論をいえば、書き手も、撮り手も、そいつ自身が面白いか面白くないか。それだけでしょ。

イベントのフリートークでは、世代間ギャップの話題になったが、そんなものは私の若い頃にもザラにあったので、今始まったことではない。

そもそも、ジジイの昔は良かった的な話は、ジジイ自身のアイデンティティを守るため、というかマウントを取りたいだけなので聞き流せば良いのだ。

たしかにこの多様化した価値観の中でマネジメント能力を求められる組織の役職者には同情する部分もある。でも、デキる者は放っておいてもデキるし、デキない者はどんなアプローチをしてもデキない。それは今始まったことではない。

10人いたら10通りの受け止め方をする。それは間違いない。こっちの言うことを100%理解するのは絶対に不可能なので、60%、つまり半分以上理解したらOKだと思うべきだろう。

一方、半分以下しか理解できない者は「向いていない」ということになる。冷たいと思われるかもしれないけど、それをわからせてやることも組織においては必要だと思うのだが。ま、私はフリーランスなので関係ないけど。

フリーランスの、いや、私の場合、物事のあらゆる判断基準は簡単明瞭。好きか嫌いか、だけ。これは法人化したとしても変わらないと思う。いや、変えてはならない。