永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ブームの終焉。

〆切が迫った原稿はすべて書き終えたため、今日は経費精算やリサーチをしてのんびりと過ごそうと思った。しかし、先月末に取材した案件があったことを思い出し、PCへ向かった。

〆切は今月末だが、時間があるときに原稿を書いておかないと、どんどん溜まっていくことになる。それに取材して時間が経つと、取材時に感じたことがどんどん薄れていってしまい、感覚を取り戻すのにも時間がかかる。だから、原稿は取材が終わったらすぐに書くのが理想なのである。

ということで、今日は朝から原稿を書きまくり、6割ほど書くことができた。明日には終わると思う。

さて、今日の昼は久しぶりに台湾まぜそば。美味しかったけど、昔食べたときのような感動は薄くなったな。以前と違って、もうどこでも食べられるようになったし、それこそスーパーでも麺と台湾ミンチ入りのタレをセットにして売られている。

以前は、わざわざ中川区の『麺屋はなび』本店や北区の『てっぺん』まで車を走らせて食べに行っていた。ついでに言うと、『麺屋はなび』も岩倉と小牧にあったが、いずれも今は店を閉めている。

ブームは去り、定番化されてく中で専門店は淘汰されていくのである。ブームの終焉とはそういうものだ。悲しいけど、それはグルメに限らず何事も。

私はカメラマンとしても、ライターとしても、昨日のブログ「ピラフ論」のピラフのように、ただの一度もブームになったこともなければ、バズったこともない。

メディアの片隅で売れっ子のカメラマンやライターを横目で見ながらひっそりと生き続け、ひっそりと消えていくのだろう。そんな人生も悪くない……。

と、ここまで書いて、我に返った。やっぱり嫌だよ、そんな人生は。別に売れっ子になりたいわけじゃない。カメラマン、ライターとして成功するのもどうでもよい。どこまでも身勝手に、自分の好きなことだけをやって生きていきたい。望むのはそれだけだ。

人生の折り返し地点をとうの昔に過ぎてしまった今、後ろ(過去)を振り返りながら生きていくのは仕方がないにしても、前を向いていたい。歩き続けていたい。