永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

毒を吐きます。

X(旧twitter)には同業者、とくにライターからのポストがやたらと流れてくる。その大半が「稼ぐ」ライターになるためのノウハウ。不思議なことに、ポストしているライターさんのプロフィールを見ても、どこでどんな文章を書いているのか載せていない。

私は『東洋経済オンライン』や『おとなの週末web』の記事が公開されたら、必ず告知する。自分が書いているメディアのアクセス数が少しでも増えたらと思うし、何よりも忙しい中、取材に協力してくださった方々に対しての礼儀だと思うのだ。

そもそも自分が書いたものを見せられないのにライターと名乗ることができるのか。それ、自称ではないのか。例えば、料理人ならば、X上で料理人になるためのノウハウを100語るよりも、自分が作った料理の写真をたった1枚載せるだけでその人の実力がわかるというものだ。

正直、ムチャクチャ胡散臭い。だから私はどこでどんな文章を書いているのかわからないようなライターからフォローされても絶対にフォローバックはしない。何も得られるものがないから。

それはカメラマンも同じで、X上にはバカのひとつ覚えのように女性モデルや家族の写真を載せている自称カメラマンもやたらと多い。絞り開放で背景をぼかして、表情は決まって笑顔。私にはどれも同じように見えてしまう。

いや、何で背景をぼかしているの?何で笑顔なの?SNSで「いいね」を沢山もらった写真を雛形にして、目の前の被写体をそれに当てはめているだけではないのか。撮っていてもムチャクチャつまらないと思うんだけどなぁ。

その人らしかったら、別に笑っていなくてもいいじゃん。話をしながらその人のキャラクターを見極めて撮るのが私は楽しいと思うんだけど。

そういう自称カメラマンの中には素人さん相手に写真撮影の講師をやっていたりすることも驚く。あと、「フォトコンサル」という謎の肩書を持つカメラマンも見たことがあるな。何だよ、それ(笑)。オノレの立ち位置が定まらないお笑い芸人じゃないんだから。

「偉そうなこと言っているお前はどうなんだ!?」って言われそうだな(笑)。私は元祖なんちゃってカメラマンであり、なんちゃってライターだよ(笑)。それが何か?