永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

お足。

今日は終日デスクワーク。以下が本日の作業内容である。

紙媒体のリサーチと、それに基づいて取材リストの作成。

取材アポを取る際の企画書作成。

京都で撮影した写真の現像。

クライアント2社への請求書の作成。

ふぅ。これで丸一日かかった。とくにリサーチが困難を極め、取材リストを編集担当へ送ったのが夕方近くになってしまった。

でも、入念にリサーチをしておかないと、その皺寄せは取材時にくる。地味だけどとても大切な作業なのだ。明日、早速取材先にアポを入れようと思っている。

さて、今日は「お小遣い」の話をしよう。

とは言っても、わが家はお小遣い制ではない。お金がなくなったときにその都度女房からもらっているのだが、このところ財布の中のお金がすぐになくなる。

いや、無駄遣いはしていない、と思う。プライベートで使うのは昼食代とタバコ代くらい。仕事に必要なものを買ったり、駐車場代など経費が主な使い道だ。

お金のことを「お足」とも呼ぶのは実に的を得ている。足が生えているかのごとく私の前を駆け足で過ぎ去っていく。

きっと、ありとあらゆるものが値上がりしていることも原因の一つだろう。

政府は電気代やガス代、ガソリン代の値下げを実施すると発表したが、そんな小手先のことで生活は楽にならない。っていうか、なるわけがない。

いちばん効果的なのは、減税だろう。とくに消費税。10%に税率を上げて、消費税の使い道とされる福祉は充実したのだろうか。甚だ疑問である。

ならば税率を5%に引き下げるとか、いっそのこと期間限定でも構わないから無税にするとか方法はいくらでもある。

しかし、政府はやらない。やろうともしない。ドヤ顔で「自助、共助、公助」とノタマった首相がいたが、この国では自助だけ。共助のはずの年金や健康保険も崩壊しかかっている。

来年10月から私のようなフリーランスや個人事業主にインボイス制度が施行される。早い話が「売上1000万円以下のお前らも消費税を払え」というもの。これで多くのフリーランスや職人たちが仕事を辞めることになるだろう。

私が一人いなくなっても世の中に何の影響も与えないが、例えば土木や建築の仕事をしている職人が職を追われたら、橋や道路などの工事は遅々として進まなくなる。いちばん恐ろしいのは、災害が起こった際の復旧工事も大幅に遅れることになる。

そんな状態にあっては、もはやこの国は先進国とは呼べない。普通に、マジメに仕事をしていても貯金できないどころか生活が苦しいというのは絶対におかしいと思う。