永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

グルメ取材の醍醐味。

午後と夕方にガッツリとグルメ取材。事前に覆面取材へ行っていたので、味の感想を述べると店主は嬉しそうに大きく頷いた。

店主の狙いが見事に客である私にヒットしたことが嬉しいのだろう。私にとっても「答え合わせ」のような時間。これもグルメ取材の醍醐味である。

何よりも、毎日毎日、ただひたすら面倒くさいことをコツコツと続けている人をきちんと評価してやりたい。いや、「評価する」なんておこがましいな。撤回。
「もっと自信を持ってイイんですよ!」と、大きな声援を送りたい。

今日の夕方に訪れた店は、本来定休日だった。にもかかわらず、店主はずっと仕込みをしてらっしゃった。本当にスゴイと思った。しかも、まったく偉ぶらず、
「最近ようやく自分がめざしていた味に近づいた」と。

店主の年齢は私の1つ上の55歳。その謙虚な姿勢を私も見習わなければ。

たった1回の、それも時間にして1時間半程度の出会いが縁となって、これから先も公私にわたってずっと関係が続いていくことも珍しくはない。

今日取材で訪れた店は、私はこれからも客として行くだろう。このような出会いこそがグルメ取材の醍醐味なのである。

皆様、本日はありがとうございました!