永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

杉浦兄弟。

今日は安城市『北京本店』で撮影。

店主の杉浦充俊さんとの出会いは8年ほど前。取材がご縁となり、私の撮影した写真を気に入ってくださり、お店のHPやメニューブックの撮影にはじまり、「北京飯のたれ」など商品の撮影も任せてくださっている。いやー、本当にありがたい。

ついでに言うと、杉浦充俊さんのおかげで、『つけ麺舎 一輝』や『からあげ いっき商店』、『中華そばともつ煮 いっき食堂』を営むお兄様の杉浦正崇さんとのご縁もいただき、各店のメニュー撮影もさせていただいている。

ってことで、私は杉浦兄弟には足を向けて寝ることができないのである。

『北京本店』といえば、「北京飯」があまりにも有名だし、杉浦さん自身もその味を護り続けていくのは言うまでもないが、町中華の未来を模索しているように見える。

「北京飯」以外のメニューの力の入れ方もスゴイのである。チャーハンや唐揚げ、餃子、シュウマイなど町中華の定番メニューのレベルもやたらと高いのだ。仮に「北京飯」がなかったとしても、十分やっていけると思う。それほど町中華としては完璧なのである。

一方、杉浦正崇さんは、愛知県のラーメン界では知られた存在。ここだけの話、彼は私のネタ元で、彼から聞いた話を基に何本記事を書いたのかわからないほど。

それは彼が全国のラーメンのトレンドを分析、というよりもトレンドそのものをつくり上げているからだ。例えば、名古屋・丸の内にある人気店『濃厚中華そば 佐とう』も味のベースは杉浦さんによるものだ。

『佐とう』の店主、佐藤昇さんは杉浦さんが仲間と主宰するラーメン学校の教え子で、いわば師弟関係にある。ラーメンの味に悩んでいた佐藤さんに三河産のたまり醤油を持って行ったのが決め手となったのだ。

それにしても、兄弟でこれほど活躍しているケースは他にもあるのだろうか。少なくとも私は聞いたことがない。

杉浦兄弟のファンとしては、是非、兄と弟によるコラボ店をオープンさせてほしい。店名は『兄弟飯店』とか『北京兄弟』とか(笑)。流行るだろうなぁ。