永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

天使が舞い降りた。

今日の夕方、妊娠中で仕事をセーブしていた後輩カメラマンから無事に出産したという報告をいただいた。いやー、めでたい!

「こんな時代に生まれてきたら可哀想だ」と、子どもはいらないという人も多いと聞く。その考え方も尊重したいとは思うが、無事に産んだことも素直に喜びたい。おめでとう!

26年前、わが家にも天使が舞い降りた。

本当に、本当に、可愛くて、可愛くて、いつも家族の笑顔の中心にいた。

生まれてきてくれただけでも十分嬉しくて、ありがたいのに、笑ったり、怒ったり、泣いたり、寝返りを打ったり、ハイハイしたり、立ったり、歩いたりすると、私たちは歓喜した。

話すことができるようになり、「パパ、ちゅき(好き)」なんて言われた日には、天にも上るような気分になった。

弟天使が女房のお腹にいた頃、兄天使はお腹に手を当てて、
「お兄ちゃんだよ!一緒に遊ぼうね!」と、一生懸命話しかけていた。

当たり前だが、返事があるわけがない。すると、
「聞いてる?」と女房に確かめる姿が愛らしかった。

そして、兄天使が生まれてから3年後、わが家にもう一人、弟天使が舞い降りた。

初めて弟天使と対面した兄天使は、
「ひろくんのかじゅくーん!」と大喜び。

今思い出しても微笑ましい。

兄天使は多くの人々にいっぱい愛されて、少しのことでは動じない大きな心を持つ子になった。

弟天使も多くの人々にいっぱい愛されて、人の幸せを願うとても思いやりのある子になった。

天使たちのおかげで私の人生はとても豊かになった。

親孝行の天使たちは不幸になりようがない。幸せになるしかない。

昨年3月、弟天使はわが家を巣立っていった。

今月、兄天使もわが家を巣立っていく。

明日、私は兄天使とご飯を食べに行く。

大人になった今でも、これからもずっと2人は私にとって天使であるのは間違いない。