永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

伝え、遺すのも使命。

ネットを見ていると、何処其処に新しい飲食店がオープンしたという情報が沢山入ってくる。ネットに限らず、土曜日の朝のローカル番組でもよく取り上げるテーマかもしれない。

私もフードライターの端くれなので、ニューオープンや食のブームは気になるし、興味もある。実際、『Yahoo!ライフマガジン』では毎月2軒、新店を紹介している。

たしかに、楽しい。話を聞いていても、「ナルホド!」とか、「スゴイ!」思うことは多々ある。

でも、気がついたことがある。全部とはいえないが、新しい店で私が心を動かされるのは、アイデアだったり、時代を読む力だったりするのである。ビジネス系の取材であれば、それでもイイんだろうけど、料理の取材なのだ。

何度も言うけど、それはそれで興味はある。でも、本当に私がやりたいのは、時代にマッチした料理とか店ではなく、普遍的に人々に愛される料理や店。

その中には老舗といえわれる店も入るかもしれないが、実はあまり興味がない。それよりも、現時点で50年、100年先経っても「食べたい!」と思う料理と、それを作る人。または、ずっと存続し続けてほしいと思う店。

新しくオープンする店は、時代を反映している。料理を通じて、時代のムーヴメントやカルチャーを紹介するのは、ライターやカメラマンの使命である。その一方で、この先、永遠に伝え遺したい料理やそれを作る人を紹介するのも重要な仕事だ。

今年4月、私は52歳になる。残りの人生はそこに費やしてもよいと思っている。