永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

「正しさ」と「優しさ」。

大阪出張が終わった。いやー、実に濃密な2日間だった。

2日目の今日は、webメディアの取材。私が立案した企画ということもあり、とても楽しく取材をすることができた。

やはり、私はモノをつくる「人」にフィーチャーした取材が好きだ。今日の取材相手も話している中でいくつも共感できる部分があった。これからもそんな企画をどんどん出していきたい。

さて、昨日は仕事が終わったのは15時くらい。夕飯は前から行ってみたいと思っていたチャーラーの店で摂り、ホテルに着いたのは20時すぎ。夜でも暑かったので一歩も外出せず、持参したiPadで映画を観ていた。

その映画の中のセリフに心打たれ、実に考えさせられた。

戦争みたいに正しさと正しさはぶつかるけれど、優しさと優しさならぶつからない。

ふたつの優しさが出会ったならば、もっと大きな優しさになる。

私は「正樹」という名前だからなのか、何事に対しても「正しさ」を求めてきた。しかし、それはあくまでも私目線からの「正しさ」であって、「間違っている」と捉える人もいるだろう。

「正しい」と「間違い」は表裏一体なのだ。だから争いが起こる。SNS上での炎上の原因はそこにあると思うし、リアルの世界におけるトラブルも同じだ。

あちらを立てればこちらが立たずという具合に「正しさ」と「優しさ」が両立する判断はなかなか難しい。

「正しさ」とは、◯か✕か。白か黒か。つまり、二者択一。自分を基準に考えればよいのだから、楽といえば楽だ。一方、「優しさ」で基準になるのは自分ではない。相手の立場に立ち、思いやるところからはじまる。これはかなり難しい。

今の時代に求められるのは、「正しさ」ではなく「優しさ」だと思うのだ。私は何事に対しても「優しさ」を与える人になりたい。