今日は三菱UFJニコスカードの会報誌『PARTNER』の取材。編集者の山本由樹さんにも同行していただき、金山の某店へ。
何度か取材でお世話になったことがある店だったので、ほぼ撮影のみで終わった。とはいえ、カット数が多かったので3時間近くもかかってしまった。終わる頃には外は薄暗くなっていた。
お茶でも飲もうということになり、金山の老舗喫茶店『ブラジル』へ。前に行ったのは……10代の頃かもしれない。当時は感じなかったけど、アイスコーヒーがやたらと旨かった。私も大人になったんだな、と(笑)。
「あんトーストを食べよう♪」と、由樹さん。ここは「小倉トースト」ではなく「あんトースト」なのだ。どちらも同じなんだけど、歴史のある店は「あんトースト」が多いような気がする。
それと、この、小倉あんをサンドしたスタイル。小倉トーストは、バタートーストの上に小倉あんをのせるタイプもあるが、サンドタイプも老舗に多いと思う。“名古屋めしライター”の皆様、是非調べてください。
さて、山本由樹さんは60歳、つまり還暦をお迎えになられたという。50歳で光文社を退職されるまでSTORYや美STの編集長を歴任し、退職後もフリーの編集者として数多くのメディアに携わってらっしゃる。
野良犬のような私からすれば、「もう、十分じゃないスか!」と思ってしまうが、まだまだやりたいことがあるという。本当にスゴイ。私は60歳になっても夢を描き続けることができるのだろうか。
帰宅後、長男から高校時代の同級生が会社を辞めるという話を聞いた。長男の会社の同期もすでに2人が辞めているらしい。
「お前はどうなんだ?」と聞くと、「3年働いて、面白くなかったら辞めるかも」と長男。仕事を辞めるのはまったく問題ない。私も2回転職しているし。ただ、他にやってみたいことがあれば、である。
「究極的にやってみたいことはあるのか?」と長男に尋ねた。同時に自分自身にも問いかけていた。私がオノレの人生をかけて究極的にやってみたいことは何だろうか、と。
日々の仕事に忙殺されていると、目の前しか見えなくなる。結果的に行き当りばったりの人生を送ることになる。そんなのはまっぴら御免だ。
この50代の人生をどう生きて、どんな60代を迎えるのか。今一度、真剣に考えてみようと思う。