永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

リリースの奥にあるもの。

昨日は、東海ラジオ『つながるカフェヨシノ』の収録にゲスト出演させていただいた。『カフェヨシノ』といえば、愛知県内にチェーン展開する喫茶チェーンで、先日『東洋経済オンライン』で取材し、記事も今月22日に公開された。

toyokeizai.net

東洋経済オンラインの取材で『カフェヨシノ』の広報、犬飼奈津子さんと会ったときに、以前にどこかで顔を合わせていると思った。元ジェイアール名古屋タカシマヤの広報だったとお聞きして納得。おそらく、『おとなの週末』や『STORY』の取材でお世話になったと思う。

犬飼さんが『カフェヨシノ』の広報となり、『東洋経済オンライン』に記事を載せるのが1つの目標だったという。ありがたい話だ。

『カフェヨシノ』の「0円サービス」や「ドライブスルー」、「こどもーにんぐ」など独自のサービスや取り組みの情報は、ネットを叩けばいくらでも出てくる。しかし、なぜそれらが生まれたのか、どんなご苦労があったのかは誰も書いていない。逆に私はそれが不思議でたまらない。

犬飼さんは業界でも名が知られた「プレスリリースの達人」である。彼女が作成したリリースのコトバが記者の心に響いて多くのメディアが取材に来るのだ。

『カフェヨシノ』にしてみたら、そんなありがたいことはないし、犬飼さんを広報担当にしたのは間違いなかったといえる。

その反面、情けないのはメディアだ。リリースの完成度が高すぎて、その内容をそのまま記事にすることができるため、取材に訪れたライターは手を抜いてしまう。結果、同じような記事が量産される。私が編集長だったら書き直しを命じるけどなぁ。

そもそも、公式HPやプレスリリースに書いていないことを聞いて書くのがライターの仕事ではないのか。っていうか、リリースを読んで「なぜだろう?」という疑問が湧いてこないのか。その知的好奇心を埋めるのが楽しいから、私は取材をしているんだけどね。

いや、私の、この考え方が間違っているかもしれないのか。ハナっから楽しさとか、知的好奇心とかは関係ないのか。webメディアはどんどん新しい記事が流れてくるから、読み物としてではなく、効率よく読者に情報を提供することを目的だとしたら、取材という作業は必要ないかもしれない。それでも私は取材をするけどね。

あ、東海ラジオ『つながるカフェヨシノ』のO.A.は8月31日(土)9時〜です。

東海エリアにお住まいでない方もインターネットラジオ『radiko』で聴くことができます。是非、お聴きください!

radiko.jp