わが家から子どもたちが巣立っていってから、まったくカレーを作らなくなった。以前は、朝から玉ネギを飴色になるまで炒めて、鍋の火加減を確認しながらリビングで原稿を書いていた。
子供たちが喜ぶだろうと思って、小学生くらいの頃からカレー作りは私の仕事だった。まだ最近のことなのに、とても懐かしく感じる。
というわけで、カレーに飢えているのである。とはいえ、ココイチは家庭で食べるカレーに寄せているそうだが、やはりココイチのカレーなわけで、同じカレーでもちょっと違うのである。わかるかなぁ。
ある日、カレーを食べたいという衝動をどうしても抑えることができず、どこへ食べに行こうかと考えていたところ、『カフェヨシノ』を思い出した。
名古屋エリアの皆様はご存知だと思うが、『カフェヨシノ』は、『コメダ珈琲店』や『支留比亜珈琲店』、『珈琲元年』といった喫茶チェーン。しかし、他店と違うのはメニューにカレーがあるのだ。
向かったのは、自宅から近い庄内緑地公園店で、注文したのはランチの「チキンカツカレーset」。値段はドリンク代+600円。ドリンク代に追加料金を払うというのがここのスタイルのようだ。ちなみにアイスコーヒーは、480円。食後に持ってきてもらうことにした。
さらに、カレーは+250円で「メガ盛り」にすることも可能。「大盛り」ではなく「メガ盛り」。一抹の不安はあったものの、めちゃくちゃお腹が空いていたこともあって挑戦することにした。喫茶店でカレーは軽食にカテゴライズされるし、ココイチでは400グラムを食べることもあるし、きっと大丈夫だろう。
そう思っていたが、目の前に運ばれたカレーを見て言葉を失った。これ、軽食じゃなくて重食だ(笑)。おそらく、ご飯は400グラム以上あると思う。ルーもたっぷりかかっていて、完食できるか不安になった。
メガ盛りを頼んで残すという恥ずかしいことはしたくない。この腹ペコさ加減とどうしてもカレーを食べたいという欲望に懸けるしかない。では、いただきます!
スプーンでルーをすくってご飯にかけていただく。うん、牛肉というか牛すじ?の濃厚な旨味をしっかりと感じる。ルーはココイチのようなさらっとした食感ではなく、どろっとしている。ゆえに食べごたえも十分。
チキンカツはおそらく冷食だろうが、サクサクの衣にカレーを浸して食べると旨い。量は確かに多すぎたが、チキンカツがあったおかげで飽きることなく感触することができた。ワガママを言えば、福神漬があればもっとよかった。
喫茶店のカレーは、レトルトか缶詰と相場は決まっているが、『カフェヨシノ』のカレーは専門店にも劣らないクオリティだった。
食後はアイスコーヒーでまったり。なぜかカレーの後のコーヒーは旨い。喫茶店にカレーがあるのも納得できる。このステンレス製のカップも懐かしい感じがしてイイ。
今度はMacBook持参で来て、コーヒーを飲みながら原稿を書こうかな。