永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

選挙権のある高齢者の今か?選挙権のない子供の未来か?

今月末、衆院選が執り行われる。

投票所へ足を運び、票を投じるのは、若者よりも圧倒的に高齢者が多い。そのため、政治家たちは票欲しさに高齢者に耳障りのよいことばかりを言う。

もちろん、医療や福祉など改善すべき点は多々あるだろう。

一方、私はフリーランスという不安定な立場で仕事をしている。政党の中には、フリーランスが安心して働ける環境を整備することを訴えているところもある。

その政党に投票すれば、少しは変わるかもしれない。

でも、10年先、20年先のことを考えたとき、本当にそれでよいのだろうか。

国際競争に敗れ、平均賃金が韓国に抜かれたのは、ずっとその場凌ぎの政治を国民が許してきたツケではないのか。

この国には、資源がまったくない。あるかもしれないのは、技術力のみ。ただ、世界に通用する分野はごく一部にすぎないが。

国際競争に打ち勝つような技術力は、優秀な人材があってこそ。そのためには、今の教育制度を根本的に見直す必要がある。

そもそも、子供が将来の夢を描けないような、いや、6人に1人の子供が食事をまともに摂っていないような国はすでに終わっている。その事実を有名大学を卒業した、優秀なはずの政治家や役人は気づいていないのだろうか。

まずは、金持ちだけではなく、貧乏人も平等に学ぶ機会を与える。貧しいことを理由に、磨けば光るダイヤを原石のままで終わらせてよいわけがない。

技術力は、何もITや工業技術だけではない。文学や芸術、スポーツなども含めた、ありとあらゆる分野において、10年、20年かけて、スーパーエリートを育成するのだ。

そうすれば、必ずこの国は復活する。

選挙権のある高齢者の「今」ではなく、選挙権のない子供の「未来」を考えている政党や政治家は存在するのだろうか。存在するのであれば、私はそこに票を入れたい。