永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。49

今日は某飲食店組合の方々と打ち合わせ。と、その前に腹ごしらえをしようと選んだのは、名古屋市北区の『名北飯店』。

もう、ここのチャーラーはこれまで数えきれないほど食べている。っていうか、チャーラー以外のメニューを食べたことがない。どれだけ好きなんだ!と、自分自身にツッコミたくなるな(笑)。

注文は卓上のタブレット端末で行う。ランチメニューは、「日替わり定食」や「炒飯らーめん定食」のほか、全8種類。とくに毎週金曜日は「花金パワーランチ」と称して、ワンランク上の料理を値段そのままに提供している。

ちなみに今日は、エビチリとパイコー(豚唐揚げ)担々麺。これに小鉢とおかわり無料のご飯、漬物、フルーツが付く。巷の店ではパイコー担々麺だけで1000円超だろうが、ここではセットで900円。しかも税込。

しかし、私は初志貫徹。「炒飯らーめん定食」、いわゆるチャーラーを注文。こちらは1000円(税込)。

これが『名北飯店』のチャーラー。おそらく、チャーハンもラーメンもフルサイズではなく、3/4といったところか。でも、このサイズ感が良い。ちなみに麺とチャーハンも+200円で大盛にできる。

嬉しいことに、チャーハンとラーメンだけではなく、小鉢とフルーツ、漬物も付く。

まずは、ラーメンから。具材はチャーシューとメンマ、ネギ。特筆すべきはスープ。町中華らしい鶏ガラベースのスープであるが、少なくとも愛知県、いや、東海地方でいちばんあっさりしているのではかろうか。

それでいて、旨味はしっかりと抽出されている。身体に引っかかることなく、スーッと入っていき、旨味とコクが後味となってじんわりと広がっていく。

今日はやらなかったが、パンチが欲しいと思ったら卓上のコショウをパパっとかけて食べても旨い。

で、こちらがチャーハン。これも極めてシンプルで味付けもあっさり。しかし、あっさりとした味わいの中に塩・コショウだけではない複雑な味を感じる。これぞプロの味であり、家庭では絶対に真似できない部分であろう。

あっさりとしたラーメンのスープを飲んでから、このチャーハンを食べるとさらに味に複雑さが増す。やはり、これがチャーラーの醍醐味なのだ。

この日の小鉢は、名古屋らしい大根とこんにゃくの味噌おでん。見た目ほど濃くはなく、箸休めにぴったり。

漬物とフルーツ。チャーハンには紅ショウガが基本だが、タクアンもなかなか。口の中がリセットされ、さらに食後にミカンを食べると、その甘みで口の中がさっぱりする。

いやー、美味しかった。ご馳走様でした♪