永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

フットワーク。

1月も下旬を迎え、来月のスケジュールを問い合わせるメールや電話がちょこちょこと入ってきている。いやー、ありがたい。来月も忙しい日々の中で生きていきたい。

昨日、某雑誌の編集担当へギャラの請求書をメールすると、その直後に電話があった。請求書に何か不備があったのかと思ったが、

「ナガヤさん、今週って動くことができますか?」とのこと。幸いにも今週は取材や撮影は入っておらず、のんびりと原稿を書こうと思っていた。

話を聞いてみると、ある特集ページで紹介する食べ物を取材・撮影してほしいということだった。取材先へのアポは不要。店で商品を購入して、ついでに外観の写真を撮り、持ち帰った商品を撮影する、というものだった。

あ、もちろん、撮影後は商品を試食する。誌面のデザインが上がってきたら、試食した感想に基づいてレポートも書かねばならない。

で、今日は撮影までを終えた。われながらフットワークが軽い(笑)。まるで若手の仕事ぶりではないか(笑)。

いやいや、フットワークの軽さは、この仕事をしていたら老若男女問わず重要なポイントである。それと、仕事の優先順位はオファーを受けた順番から。そのルールは、私がフリーとなった28年前から変わっていない。

先日、仕事場に携帯電話を置いたまま2階へ上がってしまい、戻ると着信履歴があった。20年くらい前によく一緒に仕事をしていたライターさんからだった。すぐにコールバックすると、

「いや、実は名古屋方面で仕事があって、お手伝いいただけないかと思いましてね」とのことだった。断る理由なんてない。快諾しようとしたら、

「もう別の方に決まってしまいまして……。また機会がありましたらよろしくお願いいたします」と、ライターさん。私が電話に出ることができなかったのがいけなかった。でも、仕方がない。縁がなかったのだ。

仕事は縁とタイミングなのである。縁が繋がったら、フットワークを軽く。これ、重要。