ふと、思い出した。
あれは専門学校へ通っていたときのこと。
授業が終わってから帰宅せず、
名古屋駅へ向かった。
そして、東岡崎や豊橋方面、河和や内海方面の
ホームから近い改札口の前へ。
そこで当時付き合っていた彼女を待っていた。
とくに約束していたわけではないから、
来るか来ないかはわからないけど、待っていた。
合うことができたら、そのままデートとなる。
とは言っても、1、2時間お茶するくらい。
そこで何を話したのか、まったく覚えていない。
あの頃は1日が長かった。
今は1日があっという間に過ぎていく。
もう、あの頃の時間の感覚は戻ってこないだろう。
少し寂しくなった。