永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

テレビの怠慢。

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単行本の原稿執筆5日目。

今日もきっかり12ページ。

もう、この際、12ページの壁は乗り越えられないので、ノルマにしようかと。それを越えたらラッキー、みたいな。その方が気楽でいいや。

さて、今朝は久しぶりに「ハッシュドポテト・トースト」を作った。

作り方はいたって簡単。冷食のハッシュドポテトをフライパンで焼き、食パンの上にチーズと一緒にのせて、ケチャップをかけて焼くだけ。

何ヶ月か前に、あるテレビ番組が朝食レシピをTwitterで募集していたので、面白半分にこのレシピを送った。

すると、わりとすぐに番組スタッフからDMで連絡があった。

「番組内で紹介されるかもしれないから、詳しく話を聞かせてほしい」と。電話番号が書いてあったので、連絡をして、メニューを考えた経緯やレシピを話した。

しばらく経ってから、またDMが届いた。

そこには、質問事項が書かれていた。内容は、電話をしたときに聞かれたことや、「このメニューにキャッチフレーズを付けるとしたら?」といったものもあった。

この作業、本来は番組スタッフがやるべきことではないのか。私はたまたま文章を生業としているが、素人さんにキャッチフレーズを考えさせるのは、いくら何でも酷である。ちなみに報酬は番組のオリジナルグッズだけ。

そう思ったので、質問に関しては、「電話でお話した通りです」と答え、キャッチフレーズは「そちらで適当に考えてください」と書いて送り返した。

きっと、面倒くさいヤツと思われたのだろう。

「番組での紹介は見送りになりました」とだけ連絡があった。

あの番組で紹介される朝食レシピは、紹介原稿とキャッチフレーズのたたき台を番組スタッフではなく、投稿者に作らせているのである。

これを私の仕事に当てはめてみると、雑誌やWebマガジンの取材相手に要点をまとめてほしいと頼むようなものである。まったく、どれだけ手を抜いているんだ。

要するに、もっと多くの人に番組を見てもらおうという気持ちがないのだ。ひいては、番組に対する愛情や自分の仕事に対しての誇りもないのだ。

また、私の中でテレビのイメージが悪くなった。