永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ハイエナ野郎。

1週間ほど前、私の友人のXの投稿がバズりまくった。友人はインフルエンサーでもなく、フォロワーは私の倍の2000人くらい。まぁ、フツーっちゃぁフツー。

投稿の拡散力は凄まじく、インプレッションは350万!「いいね!」は1万!リポストは800!コメントは130!いやー、スゴイ!!

「スゴかったねぇ!」で終わる話だったが、そうではなかった。

投稿してから3日後、あるwebメディアからXのメッセンジャー経由で取材のオファーが来たのだ。

XなどSNSでバズった投稿を紹介するwebメディアをたまに目にする。頭がハゲるくらい毎日毎日企画のことを考えている私に言わせりゃ「他人のフンドシで相撲をとる」行為そのものだ。本当はもっと汚い言葉で批判したいが自粛する。

これはwebメディアだけではなく、ワイドショーでスポーツ新聞の一面を紹介したり、YouTubeやTikTokの面白系動画だけで番組を作ったりしているテレビも同様。

ホント、ラクすることばっかり考えてんじゃねぇっつーの。SNSの投稿を利用するwebメディアもネット動画に頼るテレビもプライドはないのか?それ、メディアとしては敗北だからな!

さて、友人の話に戻そう。

実は、詳しくは言えないが、友人の投稿は犬や猫の写真や動画など人畜無害のものではなく、誰かが傷つく恐れのあるものだった。テレビではコンプライアンス遵守の観点、いや、放映後に抗議が来るかもしれないと判断するだろう。

しかし、取材を申し込んできたwebメディアの記者は、公開した後のことをまったく考えていなかったのだろう。それこそ、バズった投稿を紹介すれば、ページビューが稼げるだろう、と。

友人が事情を話して懸念を示して初めて理解したようで、
「今回は見送ります」と、あっさり記事化を断念したという。

メディアに携わる者ならば、記事や番組の公開後に世の中にどんな影響を与えるのかも考えなくてはならない。それができなければ辞めちまえってんだ。

そいつは記者を名乗っていたようだが、記者でもライターでも何でもない。ハイエナ野郎と命名しよう。

 

※写真は、今日の昼に食べた「日清焼そば」をカッコよく撮った1枚(笑)。