
ライターとして文章を生業としている私だが、書いているのは主に雑文の類い。「中学2年生でも読むことができる」ことを意識して、読みやすさを心がけている。高尚な文章は書くことができないともいう(笑)。
そんな私が「反論書」なる裁判所へ提出する書類を書かねばならなくなった。
「反論書」とは、私が作成した「訴状」に対する、相手方の「答弁書」への反論をまとめたものである。
一昨年、写真を無断使用した居酒屋運営会社を訴えた裁判は、即日結審の少額訴訟だったため、訴状と答弁書のみで審議した。おそらく、簡易裁判の場合も同様だと思う。
ところが、簡易裁判所から地方裁判所に審議の場が移ったため、反論書の提出が必要となったのだ。
訴状は相手方の不法行為を羅列すれば、ある程度は書くことができた。が、反論書となると、相手方が答弁書とともに提出した証拠の一つ一つに対して、証拠能力がないことを証明せねばならない。
私はただの雑文書きなので、反論書のテンプレや文章表現など知る由もない。そこで、ネットを検索しながら、一つ一つ反論を書いていく。
簡易裁判所から地方裁判所へ移った原因となった「ナガヤに撮影を依頼した店に著作権が移転している可能性がある」という珍説を相手方が証明しようとすると、著作権譲渡契約書を証拠として提示せねばならない。
もともと、私とクライアントの間にそんなものは存在しないわけで、以上!手な話である。仮に相手方の主張通り、費用負担や業務上の関係のみで著作権が当然に譲渡されるとすれば、創作した者に当然に発生するという著作権の基本原則にも反することをきっちりと書いておいた。
いちばん面倒くさかったのは、弁護士費用の請求を退けるために27ページにも及ぶ過去の判例を持ち出していることだった。これも法律用語がわからないながらも熟読して、おかしいと思った点を挙げた。
そもそも、相手方から写真の無断使用の発覚後に謝罪も解決のための具体案の提示もなかったから、やむを得ず弁護士に示談交渉を依頼したのである。きちんと対応していれば当事者同士の話し合いでコトは済んだのだ。それを棚に上げて、その言い分はないだろう。
反論書を書きながら思ったのは、弁護士の存在である。弁護士に答弁書を書いてもらうだけでも、裁判に出廷してもらっても費用がかかる。すでに相手方は莫大な金額を弁護士に支払っているだろう。
その上、賠償金も支払うとなると、金額は計り知れないものになる。結果的にいちばん得しているのは、弁護士なのだ。それが何となく腑に落ちない。まぁ、私の知ったこっちゃないんだけども。
やはり、相手方は初動を誤ったのだ。写真の無断使用が発覚した直後に詫びを入れて、誠意を示せばよかったのだ。それを裁判で思い知らせてやりたい。