永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

冷静に投票先を考えようぜ。

『X』でハンドルネームの横に日の丸のアイコンを載せている人が苦手だ。自分は愛国者であると言いたいのだろうけど、投稿を見る限り、残念ながらそうでないことが多い。

いわゆる「ネトウヨ」的な投稿は、ネットが普及しはじめた頃から2chなどの掲示板サイトでよく見かけた。まだその頃はごく少数というイメージだったが、SNSが登場して個人が情報を発信できるようになると、その声は以前よりも大きくなっていった。

とくに2期目の安倍政権が右傾化を加速させたような気がする。何しろ、演説中に野次を飛ばした自国民に国のトップである安倍首相が「こんな人たち」と非難して、分断化を煽ったのだ。

それから日本は少しでも良くなったのだろうか。安倍から菅、岸田、石破と政権は引き継がれているが、増税に次ぐ増税でどんどん悪くなっているではないか。

何度でも書くが、増税しまくってやがるから税収は過去最高なのである。にもかかわらず、それに相応しい行政サービスが受けられないのはなぜだ。

第二の安倍、つまり、ネトウヨ層を狙う新たな政党、それも安倍よりも過激な排外主義者やレイシストの党がどんどん生まれている。SNSでは、過激なことを発信すればするほど拡散され、それが世論だと思い込んでしまう。

かつてナチスは世界恐慌による貧困や社会不安を背景に国民の支持を得て政権を掌握した。結果、どうなったのかはご存知であろう。断じて同じ失敗を繰り返してはならない。

税収が過去最高なのに、なぜ国民の生活は豊かにならないのか。これを家計に当てはめるとわかりやすい。生活費が毎月30万円だとすると、毎月行かなくてもよい旅行に20万円も使っているから衣食住に事足りなくなるのだ。

つまり、予算配分が間違っているのである。もちろん、消費税の税率など税金の取り方も。

かつて民主党政権では事業仕分けが行われたが、不完全なものだった。メディアを意識したショーにしか見えなかったのは私だけではあるまい。結局、天下りも潰すことはできなかったし、何よりも消費増税したことでその正体がバレた。

勇ましい、過激なコトバを並べて国民の代弁者になったつもりの政党や政治家ではなく、具体的に税金の使い道を示して、国民の生活を豊かにしてくれるところに私は票を投じたい。はたしてそんな政党があるのかどうかもわからないが。

みんな、ちょっと冷静になって投票先について考えようぜ。