永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

裁判を前に。

この三連休はずっと仕事。おかげで原稿がかなり捗った。

さて、昨日10月14日(月)のブログ「裁判の日時。」は、反響が大きかったようで、PVは600を超えた。普段が150〜200程度なので、3〜4倍ということになる。

私も好き好んで訴訟を起こしたわけではない。トラブルが起こった場合は双方で話し合って解決するべきだと思うし、今もその考えは変わらない。

しかし、話し合いをしようと連絡するも無視された。それも1回や2回ではない。つまり、話し合いをすることを拒絶されたのだ。そう受け止められても仕方がないだろう。

そんな相手に対して、話し合いのテーブルに着かせるには訴訟という方法しか選択肢は残されていなかった。使い古された言葉かもしれないが、「やむなく提訴した」というのが今の私の心情である。

弁護士からの連絡を無視しても、何らペナルティを課さることはないが、裁判所からの呼び出しとなるとそうはいかない。欠席裁判となり、原告側の言い分が100%認められてしまう。だから裁判には来ると思う。

そして、「フリー素材だと思った」とか、「web責任者が自分の知らないところでやった」といった身勝手な弁解を裁判官の前ですればよい。

著作権侵害や著作者人格権侵害の裁判は、運転する車を停止している車にぶつけるようなもので、10:0なのであり、著作権者である私は何の落ち度もない。すべては著作権法に対して無知だったこと、またはバレなきゃいいと安直に考えていたことを悔やむしかない。

裁判という方法を選択した以上、賠償金も請求させていただく。金額は写真レンタル大手のアマナイメージズの使用料と無断使用した場合のペナルティを参考に算出した。判断するのは裁判所ゆえにそれがそのまま通るとは思っていない。が、賠償金が目的ではないのだ。

人が苦労して撮影した写真を無断で使用し、さらに話し合いに一切応じなかった結果、こんなくだらない裁判になってしまったことを思い知らせてやりたいのだ。いわば、賠償金はこれまでのガマン料だと思っている。

あまり考えたくはないが、裁判で下った判決も無視するかもしれない。その場合、傷口はもっと大きくなる。最終的には財産を差し押さえられてしまうのだ。要するに、国家権力を敵に回すことになるのである。この国の国民として暮らしている以上、逃げられない。