いたってノーマルな私だが、周りには変態が多い。
あ、ここで変態というのは、性的倒錯者だけではない。
昨年11月6日のブログでも書いたが、
何かに対して独自の深いこだわりがある者のことを変態と呼んでいる。
私に変態を引き寄せる何かがあるのだろうか。それとも、人には理解できないこだわりを代弁してほしいのだろうか。って、私ゃ「変態ホイホイ」か(笑)。楽しいから別にイイんだけど(笑)。
先日、ある女性と話しているうちに、彼女もまた「変態ホイホイ」だったことを知った。若い頃から、自分に言い寄ってくるのは、変態ばかりだったという。彼女の言う変態は、性的倒錯者オンリーである。これはシャレにならない。
20歳のとき、1歳年上の男性から猛アプローチを受けていた彼女。
「1回くらいつき合ってあげてもいいかな……」と思い、一緒に食事へ行った。その男性は、自分の顔に目をやらず、手元ばかりを見ていたという。まぁ、緊張してマトモに顔を見ることができないんだろうと私は思ったのだが、それは違った。
「唐突に『指マタ(指と指の間)のニオイ、嗅がせて♡』って。最初はナニを言ってるのかわかんなくて、幻聴かと思った(笑)。思わず『はぁ!?』って聞き返しちゃった」
その男性は指に性的嗜好を覚える「指フェチ」だったのだ。脚や胸、尻が好きという男性は多いが、指というのは私も聞いたことがなかった。いやぁ、本当に世の中にはいろんな人がいるもんだ。
さらに、その男性と彼女の攻防戦?は続いた。
「『指マタをナメさせてくれ、とは言わないから、触らせて♡』って。もう、必死なの」
もちろん、彼女の返事はノー。すると、
「じゃ、せめて写真を撮らせて!1枚でいいから!お願いっ!」と懇願したという。しかも、
「ハダカを撮らせてって言ってるわけぢゃないからっ!手はいつも外に出てるぢゃないかぁっ!」と詭弁をまくし立てた。
当たり前の話だが、それ以来、彼女はその男性とは会っていない。
話を聞いていて、彼はもう少しだけガマンできなかったのかと思った。フツーに彼女とつき合って、もっとお互いのことを理解したら、彼の欲望は満たされたかもしれないのに。
「もともとタイプではなかったから、つき合うことはなかったけど、つき合っていてもムリ」と、彼女は言ったが、そんなことはわからない。カップルや夫婦の数だけそのあり方やルールは存在するのだから。
私はそれを証明すべく、女房に
「指マタをナメさせてくれ、とは言わないから、触らせて♡」と勇気を出して言ってみた(笑)。
すると、女房はまるで汚物を見るような、蔑んだ視線を私に浴びせた……。