永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

大名古屋のれん会。

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↑写真は、『山本屋大久手店』の「味噌煮込みうどん」と、『矢場味仙』の「台湾ラーメン」、『スパゲッティハウス ヨコイ』の「ミラカン」、『松浦商店』の「天下とり御飯」。

いずれも、名古屋で昔から愛されている店の名物である。これらの他にもまだまだ沢山あると思う。長年にわたって名古屋で商いをしているので、店主同士もゆる〜い横のつながりはある。

ところが、それら老舗店をまとめる人がいない。そりゃそうだ。そもそも、クセの強い人たちをこれまたクセの強い人がまとめられるわけがない(笑)。

いや、「まとめる」という言い方は適当ではないな。ゆる〜いつながりをもう少し深くする「つなぎ役」だ。コンビニや食品メーカーがそういった立場になることもあるが、老舗店に声をかけるのは完全に商売のためだ。

私はこれまで何度も取材をしてきたし、店主の皆様とは単なるライターと取材相手以上の関係を築いていると思っている。そこで、昨年末あたりからあたためてきた構想を実行に移すことにした。

それが、今日のブログ記事のタイトルにした「大名古屋のれん会」の結成だ。実は今年1月末、すでに発足している。メンバーは、今のところ前出の4店舗の店主と私、それともう一人、飲食業ではないがブランディングに長けている㈱ノダキの社長で私の友人、野田典嗣君の6人からスタートした。

「大名古屋のれん会」のそれっぽい(笑)会則も作った。会の目的は以下の通り。

本会は、古くから名古屋の人々に愛される飲食店及び飲食関連企業が長年にわたって培ってきた技術や精神を互いに持ち寄って新たな商品を創出し、ひいては名古屋の新たな食文化として発信する。

「長年にわたって培ってきた技術や精神を互いに持ち寄って新たな商品を創出」というのがポイントで、実際に今、ある商品開発をすすめている。今年中には完成する予定なので、このブログでも報告できると思う。

老舗店が互いに手を取り合って、新しい取り組みをするというだけで人々をワクワクさせる。「大名古屋のれん会」は、新型コロナや戦争、そして地震と閉塞感に満ちた世の中を少しは明るくすることができると確信している。

「大名古屋のれん会」の会長は、年度ごとに替わり、来年3月までは『山本屋 大久手店』の青木さん、副会長は『スパゲッティハウス ヨコイ』の横井さんが務めてくださることになった。ちなみに私はというと、事務局を担当させていただくことになった。

会は会の目的に賛同した飲食店会員と、飲食関連企業会員から構成され、飲食店会員は創業35年以上の、いわゆる老舗であることが条件。これから会員も増やしていきたい。