永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

『星が丘製麺所』から見えてくる飲食店の未来。

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コロナ禍の、そしてアフターコロナにおける飲食店のあり方そのものが問われている。先日オープンした『星が丘製麺所』へ行って、それを実感した。

トップの写真は、『星が丘製麺所』のエントランス。ご覧の通り、手前にはTシャツやキャップ、エコバッグなど店のオリジナルグッズや店で使用しているグラスなどの食器類や店主がセレクトした調味料などを販売している。

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さらに、エントランスの向かって左側には冷凍のショーケースがあり、その中には冷凍のきしめんとつゆが並んでいた。これらは店で使っているものとまったく同じで、テイクアウトの商品として販売されている。今後は通販にも力を入れていくという。

つまり、家に居ながら店とまったく同じ味が楽しめるのだ。実際、Twitterには購入して家で作ってみたというツイートが見られた。

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イートインをきっかけにテイクアウトをして、家で食べる。美味しかったのでまた食べに来る。そして、またテイクアウトをする。というループが出来上がるのだ。

コロナ禍で飲食店に足を運ぶ客は減っている。アフターコロナもすぐには元に戻らないと思う。『星が丘製麺所』のスタイルはまさに飲食店の未来像ではないだろうか。

実は先日のブログでも触れたGOOD EAT CLUBのめざすものもそこにある。

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さらに『星が丘製麺所』の堀江高広さんから、とてもイイ話を聞いた。

「ウチに食べに来てくださったお客さんがきしめんの美味しさに目覚めて、地元の麺類食堂にもきしめんを食べに行ったという話を聞いたんです。それこそが僕たちのめざしていたことなんです」

堀江さんが太門さんとともに『星が丘製麺所』を立ち上げたのは、2人の「きしめんを、本当においしい名古屋のソウルフードへ。」という思いからだった。

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こうして名古屋の食文化は守られていくのだ。

「名古屋めし」というコトバからは、食文化の継承は伝わってこない。やはり、単なるカテゴライズするためのコトバにすぎないのだ。

また、名古屋めしは観光資源であり、国内外からの観光客誘致を図る、というのが行政サイドの考え方だろう。

「名古屋めし」というコトバが生まれて20年。「なごやめし普及促進協議会」が設立されてから5年。もう、十分に使命を果たしたのではないだろうか。