永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ナガヤを巡るナゴヤの旅。

20代後半くらいから付き合いのある編集者、Mカタさんが会社を設立した。会社のHPで「日本フリーランスの旅 ー全国裏切られ紀行ー」と題して、地方ライターを紹介している。HPには滋賀と福岡のライターさんを取材した記事が公開されていて、私を3人目に選んでいただいた。

昼前に名古屋駅までMカタさんを迎えに行き、その足で大須へ向かった。目的地は、私のお気に入りの店『すゞ家 大須赤門店』。

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ここは私がフードライターになったばかりの頃に取材した店であり、私の人生においてターニングポイントを迎えた場でもある。それは3年前の話。このブログにも書いた。

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実は恥ずかしくてブログには書かなかったことがある。ここの「ヒレカツ・海老フライ盛合せ定食」を食べながら、号泣したのだ。当時の私は自分に対して自信が持てず、すべてを否定することから始めた。とはいえ、自分が進むべき道がまったく見えず、毎日心の中にモヤモヤとしたものを抱えながら生きていた。

そんな状態で取材に行き、撮影したメニューを食べさせていただいた。「ヒレカツ・海老フライ定食」は、これまで仕事でもプライベートでも食べている。ところが、ブログに書いた通り、

昨日、大須の『すゞ家 大須赤門店』で料理をいただいたときのこと。

あまりの美味しさに言葉を失ってしまった。喜びは舌から全身に伝わり、胸のあたりがジーンと熱くなった。そして、心が豊かになったことを実感した。

涙が止まらなかった。悲しい涙なのか、嬉しい涙なのかもわからない。ドラマで泣きながら食べるシーンをたまに見るけど、まさか自分が経験するとは思わなかった。

この出来事をきっかけに「おいしい」について真剣に考えた。「おいしい」の中に記憶というものが関係していると思い、チャーラーや喫茶メシを好んで食べるようになった。今日、「味噌ヒレカツ定食」を食べながら、いろんなことを思い出した。

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次に向かったのは、御器所にある『コンパル』御器所店。大須に居たので大須本店でもよかったんだけど、混んでそうだったし、駐車場もある御器所店を選んだのだ。

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『コンパル』もまた、私に「おいしい」を教えてくれた店である。それは、↓こちらを御覧いただきたい。

wendy-net.com

『コンパル』を後にして向かったのは、名古屋港。名港西大橋が見える場所で、愛車のカングーと一緒に写真を撮ってもらった。

その後は、円頓寺商店街をカメラ片手にブラブラ。で、撮ったのが↓これらのスナップ。

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うん、やっぱり写真を撮るのは楽しい。歩きまわっているうちにお腹が空いてきた。で、向かったのは、昨日のブログにも登場した、大名古屋のれん会のメンバーである『山本屋 大久手店』。

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やはり、ここの味噌煮込みうどんは旨い。Mカタさんも気に入ってくださったようで、お土産に持ち帰りの味噌煮込みうどんを買っていた。

名古屋の人なら誰でも知っている老舗店をつなげて、今までにない新しい商品をつくるという、ライターでもカメラマンでもない仕事にとてもやりがいを感じていることをMカタさんに話した。

取材というよりは、Mカタさんとおいしいものを食べて、ダベっていただけ。これで記事になるのだろうか(笑)。いや、なるんだろうな。Mカタさんの手にかかれば。

Mカタさん、本日はありがとうございました。記事を楽しみにしています。