昨日、一昨日と、あっさりとしたそばを食べたせいか、コッテリとしたものが食べたくなった。そういえば、ここのところチャーラーを食べていないことに気が付き、とりあえず名岐バイパスを走らせた。
一宮インターを通り過ぎて、少し走らせたところに『これだ！製麺 一宮インター店』を見つけて飛び込んだ。ここの系列は小牧市にもあり、以前から気になっていたのだ。
小牧市にある系列店は濃厚博多とんこつラーメンで、ここは京都背脂醤油ラーメンのようだ。
店に入ってすぐの場所に券売機があり、そこで食券を購入。デフォルトのラーメンと半チャーハンがセットになった「チャーラーセット」を注文することに。
案内されたカウンター席に座ると、野菜マシや背脂マシ、ニンニクの有無などを尋ねられた。ここは二郎系の店なのか。私としてはそこまでコッテリした味は求めていないのだが。
仕方がないので、野菜マシの背脂普通、ニンニク無しをオーダー。背脂は普通かマシしか選ぶことができなかった。背脂無しがあればそうしたかったのだが。さすがに50歳すぎのおっさんに背脂はキツイ。
まず、目の前に運ばれたのは、背脂醤油というよりも豚骨醤油っぽい一杯。野菜マシにしたのでボリュームがスゴイ。ただ、モヤシの上に乗っかっている背脂がやはりキツイ。こういうモノにソソられなくなったのは、年をとった証拠だろう。
丼の奥の方から麺を引っ張り出して、モヤシの上にのせた。そうすることで、モヤシにスープの熱が加わって、よりやわらかくなるのだ。そして、箸で麺とモヤシをつまんで口の中へ。
うん。思ったよりもコッテリはしていないが、これが京都の背脂醤油だと言われると甚だ疑問。京都の背脂醤油ラーメンは、チェーン店でいうと『魁力屋』や『来来亭』。それらのラーメンとは似ても似つかない。醤油の香りが少ないのだ。
しかし、不味くはない。いや、むしろ旨い方だと思う。何しろ、50歳過ぎのおっさんが最後まで飽きることなく食べることができたのだから。
ラーメンが出てきて、2、3分後にチャーハンが運ばれた。やたらと色が濃い。それもそのはず、ここのチャーハンは「ブラックチャーハン」と呼ばれ、九州醤油で味付けされているらしい。
チャーハンはちょうど私の席の真ん前で女性スタッフが手慣れた様子で鍋を振っていた。作り置きはせず、注文ごとに作っていることがわかり、好感が持てた。
レンゲを入れて頬張ると、ヤケドしそうなくらい熱々。相当な火力で炒めていることもわかった。やはり味が濃い。ラーメンも味が濃いので、チャーラーならではの相乗効果は生まれず、口の中でケンカしている。
セットで食べるよりも単品で食べた方が美味しいかもしれない。実際、隣に座っていた客はチャーハンを単品で注文していた。
ラーメンとチャーハン、それぞれがいくらレベルが高くても、セットになったときに美味しくなければチャーラーを名乗る意味がない。厳しいけど私はそう思う。
