カメラがフィルムからデジタルになり、カメラは消耗品であると思うようになった。月日が経てば、スペック的にも古くなっていくからだ。もちろん、新しいモデルが出るたびに買い替えるわけではないが。
しかし、3月末に購入したNikon Zfは触っているだけで楽しいし、シャッターを切るたびにワクワクする。撮影して、出てくる絵もとても気に入っている。
原稿を書いているときも傍に置いて触っているし、出かけるときもバッグに入れて持ち歩いているカメラにここまで愛着が湧くのは、ひょっとしたらデジタルになって初めてのことかもしれない。
ボディのみならず、レンズもすばらしい。例えば、ZfのキットレンズであるNIKKOR Z 40mm F2 SEは中古であれば2万円台で買えるレンズだが、写りがシャープで解像力もハンパない。
感動したのは、Nikonユーザーの多くが愛用しているNIKKOR Z 24-120mm F4S。広角側でも歪みは少ないし、色のりも絶妙なのだ。あ、ちなみに石垣島で撮影した写真はすべてこのレンズを使っている。
これまでNikonのカメラは触ったこともなかったが、痒いところに手が届く的なカタログやスペックには載らない部分が多いことに驚いた。Nikonというメーカーはとても真面目にカメラやレンズを作ってきたことを実感した。それをもっとPRすればよいのに。
料理はこれまで通り、SONY α7IVを使い続けようと思っているが、それ以外、例えば、人物の撮影やwebメディアの撮影はNikon Zfにシフトしていく。1分、1秒でも長くZfを触っていたいのだ。
※Nikon Zfはこのフィルム時代を思わせるデザインに惹かれた。webでレビューを読むと「グリップが小さいので握りにくい」という意見が多く、純正や汎用のグリップを付けているユーザーが大半。しかし、昔のカメラはどれもグリップなんてものはなかったわけで、私はこのデザインを損ねたくないのでグリップは要らない。ボディ下部の傷防止と三脚に装着するためにプレートを付けている。