永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

ひとり飯のススメ。(15)

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昨日は岐阜市内で取材。13時スタートなので、早めに出発して取材先の周辺で昼食を摂ることに。向かったのは、岐阜市栄町3丁目にある『和風洋食 とん亭』。

一昨日の夜にリサーチしたのだが、「和風洋食」ってナンだ(笑)!? 洋食はハンバーグやオムライス、ビーフシチュー。では、和風洋食は???

食べログやGoogleでメニューを見ると、とんかつがメインのようだ。なるほど、とんかつはフレンチのカツレツをアレンジしたものであり、和風といえば和風である。とはいえ、和食とするには語弊がある。だから、和風洋食という表現がしっくりくる。f:id:nagoya-meshi:20210325173829j:image

店に到着したのは、11時40分頃。にもかかわらず、店内はほぼ満席。何とかカウンターの隅にすべり込むことができた。12時をまわる頃にはひっきりなしに客が訪れ、そのたびに「ごめんなさーい!今満席で」と女将さんは頭を下げていた。

とんかつについて文字数を割いてしまったが、私が注文したのはとんかつではない(笑)。もちろん、とんかつも人気のようだが、ほとんどの客は「ポーク網焼き定食」を注文していた。

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ポーク網焼き。私が真っ先に想像したのは、静岡へ出張するたびに食べていた「あみ焼き弁当」。ご飯が無限に食べられるのではないかと思うほどおかず的ポテンシャルは高い。

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それと、名古屋・錦3丁目『肉料理 まつざか』の「炭焼定食」。これも豚肉を甘辛いタレに絡めて炭火焼きにした、ご飯が進みまくりの定食である。

では、ここの「ポーク網焼き定食」は如何なるものなのか? めちゃくちゃ気になるではないか。

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これが岐阜市『和風洋食 とん亭』の「ポーク網焼き定食」。ポーク網焼きをメインに小鉢(この日はひじきの煮物)とサラダ、ご飯、味噌汁、漬物、大根おろしが付く。

大根おろしは、ポーク網焼きに添えて食べるようだが、まずはそのまま食べてみた。「あみ焼き弁当」や「炭焼定食」のタレはとろみがあり、味付けも濃厚。しかし、このポーク網焼きはさっぱりとしていて、ほのかに甘みを感じる。

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豚肉はバラではなく、ロースを使っているのも特徴だ。食感はかなりやわらかい。何よりも、タレの味があっさりとしているので、肉そのものの味が楽しめる。また、肉の上にのせた大根おろしを肉で包んで食べると、大根おろしの辛みが肉の旨みを引き立てる。うん、旨い!

味付けが濃くないとはいっても、ご飯との相性は秀逸。肉を半分食べた時点で茶碗が空になってしまった。で、おかわりをいただき、肉とサラダ、ひじきの煮物を交互に食べた。うん、どれも丁寧に作ってあり、とても好感が持てた。

とくに味噌汁。うずらの卵が割り入れてあり、味噌汁の熱で絶妙な半熟加減に仕上がっていた。これが赤だしととても相性が良い。ヘタをすると、この味噌汁だけでご飯がイケるかもしれない。

岐阜市にはこれから定期的に行くことになると思うので、美味しい店をどんどん開拓していきたい。ご馳走様でした♪