永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

美味しいご飯が食べたい。

食べ物の好みは年齢に応じて変わっていくものだと思う。今、私が大好きなのはご飯。とにかく美味しいご飯が食べたい。

もともとパンや麺類よりもご飯が好きだったが、ここ最近、取材で美味しいご飯を食べる機会があり、ご飯好きに拍車がかかった。

先月、関西大学での講義が終わった後、編集者の亀松太郎さんと京都で食事をした。店のセレクトは任せるとおっしゃったので、BMしてあった京都市上京区姥ケ西町にある『キッチンパパ』へ向かった。

店へ着いたのは、19時半頃。平日だったにもかかわらず店内は満席。待合室までもが満席だった。

ここを選んだのは、150年以上続く老舗のお米屋さん直営の洋食店だからだ。もっと言うと、看板メニューのハンバーグをおかずに美味しいご飯をかっ喰らうという欲望を満たしたいがためにほかならない。

入り口から入ってすぐお米の精米所があり、100グラムから購入することができる。この日、店頭に並んでいたお米は11種類ほど。

京都丹後産コシヒカリやミルキークイーン、滋賀県産夢ごこちや秋の詩など地元産のブランド米がズラリ。だいたい100グラム48円〜55円くらい。それが高いのか安いのか今ひとつわからないが。

この日、洋食店で使っていたのが、この滋賀県産コシヒカリ。10キロ4500円なら、わが家で使っているお米よりも少し安い。

洋食店では、精米したばかりのご飯が食べられるらしい。関西のお米は食べる機会が少ないので楽しみだ。

注文したのは、「ハンバーグ&海老フライ」(1500円)。まぁ、名古屋人だでね(笑)。サラダと味噌汁、そして、ご飯が付く。ちなみにご飯の大盛り、おかわりは自由だ。

やはり、思った通り、ハンバーグはご飯に合う味付け。とはいえ、そんなに濃くはなく、肉そのものの旨みをしっかりと感じる。ハンバーグを頬張って、口の中に広がった肉汁をご飯で吸収させたいという衝動に駆られる。

ええ、もちろんやりましたとも。ご飯は甘みがあり、肉の旨みと相まってむちゃくちゃ旨い。大盛を注文したにもかかわらず、ハンバーグを半分ほどと海老フライ1本を食べた時点で茶碗が空になってしまった。

おかわりは並盛にして、再びかっ食らう。今度は卓上にある漬物でご飯そのものの味を楽しむことに。うん、これも悪くない。お米屋さんゆえに炊き加減も完璧なのでいくらでも入る。亀松さんも満足そうだった。

飲食店におけるご飯がとても重要であることをあらためて知った。皆様、ご飯の美味しいお店を教えてください。