今日は長野県飯田市へ出張。取材が終わったのは14時近く。その時間でも開いている店を探すと、以前に『おとなの週末web』の連載「ニッポン“チャーラー”の旅」で紹介した『新京亭』がヒットした。
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この記事は2022年7月に公開されているが、このときは「中華そば」が650円で「チャーハン」が750円だった。合わせて1400円と、チャーラーにしてはやや高かった印象を持った。
ところが、約3年ぶりに訪ねてみると、「中華そば」は800円、「チャーハン」は900円になっていた。それぞれ150円も値上げされていたのだ。いや、それを責めているのではない。物価高ゆえに仕方のないことだから。
安くて、旨くて、お腹が一杯になるのがチャーラーだったはず。これからはそれが通用しなくなるという危機感を抱いたのだ。
ここ『新京亭』は、私の勝手な推測だが、地元の高校生が部活帰りに立ち寄っていたようなイメージ。つまり、安くて、旨くて、お腹が一杯になることを体現したような店だったのではないか。それがもう成り立たないことに何ともいえない寂しさを感じる。
店の人も値上げしたくてやっているのではないこともわかる。値上げに踏み切れなくても、大盛り無料やご飯のおかわり自由を有料にせざるを得ない状況に追い込まれている店もある。
われわれの所得を上げない限り、チャーラーの、いや、外食そのもののハードルが上がってしまう。一刻も早く手を打つべきだ。