永谷正樹のなごやめし生活

「なごやめし」について書き綴ります。

台湾ミンチの汎用性の高さを証明した「鉄板台湾焼そば」

前回、喫茶店のフードメニュー、喫茶めしの代表格である焼きそばを紹介した。岐阜県多治見市にある『鉄板焼そば わが家』の店主、服部光晴さんは20年間喫茶店を営んでいた。やはり、焼きそばが人気だったそうで、6年前に店を移転する際に焼きそば専門店とし…

「喫茶めし」の代表格、焼きそば

東京で喫茶店に入ると、驚きの連続である。フードメニューが少ないのである。カレーがあればまだイイ方で、メニューの端っこにサンドイッチが載っている程度なのだ。しかも、やたらと高い。これではとても腹ペコを満たすことができない。えっ?喫茶店のフー…

大手外食産業VS個人経営店の仁義なきモーニング戦争

昨年3月、大手ファミレスチェーンの『デニーズ』が、朝10時までにコーヒーを注文すると、トーストとゆで卵が無料で付く名古屋風のモーニングサービスをスタートさせた。厳密に言えば、モーニングサービスの発祥の地は愛知県一宮市であるが、とりあえずここで…

♪ソースより、フツーに、味噌が好っき~♪

10年以上前、県外の人にいちばん理解されなかった「なごやめし」が味噌かつだった。「何もとんかつにまで味噌をつけなくても」とか、「とんかつに味噌というのはナイわ」など、さんざんdisられた。ところが、「なごやめし」のブームが起きると、手の平を返し…

おっさんたちの夢が詰まったお子様ランチ。『めりけん堂 小牧店』の「めりけん堂セット」

人間というのは欲張りなもので、正月も3日を過ぎた頃には、年末にあれだけ楽しみにしていたおせち料理やお餅が飽きてくる。「おせちもいいけどカレーもね♡」とは、本当に人間の心理を的確に突いた秀逸なキャッチコピーだと思う。 たしかに和食が続いた後はカ…

寒い季節は名古屋のご当地鍋「鶏の味噌鍋」で身も心もポッカポカ

鍋が美味しい季節である。鍋料理と聞いて、皆様は何を想像するだろうか?博多のもつ鍋や下関のフグちり、秋田のきりたんぽ鍋、京都の湯豆腐などなど、全国にはさまざまな鍋がある。名古屋でメジャーな鍋といえば、鶏の味噌鍋だろう。 私が初めて食べたのは、…

名古屋の旅で食べ損ねた「なごやめし」をフォローできる駅弁

お正月休みということで、帰省や旅行で名古屋へ訪れている方も多いと思う。電車での旅の楽しみといえば、駅弁。車窓からの景色を眺めながら、その土地の名物を詰め合わせた弁当を肴に缶ビールをグビリ。これ以上の贅沢はないだろう。 フリーカメラマン兼ライ…

派手好き名古屋の地味すぎるお雑煮

高校卒業後に進学や就職のために地元を離れたという方は多いと思う。しかし、名古屋では少数派。有名進学校は別として、私の高校時代では卒業後に地元を離れたのはクラスで2,3人程度だったと思う。なぜなら、大学や専門学校は沢山あるし、製造業をはじめ…

エビフライはタモリさんの名古屋イジリから脱却すべし!

「なごやめし」の一つとして定着しているエビフライ。エビフライはわざわざ名古屋に来なくても、どの地域でも食べることができるのだが、エビフライ=名古屋というイメージが広がったのは、30年以上前。今や大御所タレントのタモリさんが「名古屋の人はエビ…

モヤシ入り台湾ラーメンから伝わる名古屋のクラフトマンシップ

2年前に放映されたドラマ『LEADERS リーダーズ』を憶えているだろうか。来年3月に続編も放映されるようだが、国産自動車に人生をかけたトヨタ自動車創業者、豊田喜一郎を描いた物語である。外国車をバラバラに分解して、パーツの一つ一つを研究・分析するシ…

きしめんといもかわうどん2

いもかわうどんを再現しているのは、刈谷市一ツ木町にあるうどん店『きさん』。詳しく話をうかがう前にまず、いもかわうどんの麺を見せていただいた。 これがいもかわうどんである。平打ちなのはきしめんと変わらないが、最大の違いは色。きしめんは真っ白だ…

きしめんといもかわうどん1

数ある「なごやめし」のなかで最も古いのが、きしめん。平打ちした麺をたまり醤油を使ったつゆにホウレン草などの青菜、煮揚げ、花がつおを盛り付けたスタイルは江戸時代の終わりから明治時代初期には確立されていたらしい。きしめんは、今も昔も大衆のため…

ティータイムを豊かにする喫茶店の「おつまみ」

大阪のオバチャンのバッグやポケットに常備している「アメちゃん」。テレビでも取り上げられ、すっかり全国区になっているが、名古屋のオバチャンも常備しているモノがある。それは小袋に入った柿ピーやマドレーヌ。孫や知り合いの子供に、 「ほら、エエもん…

名古屋で「台湾」といえば…

台湾、と聞いて何をイメージするだろうか?大半の方は中華民国、すなわち国名を思い浮かべるだろう。名古屋人はラーメンを連想する。台湾ラーメンは、千種区今池にある台湾料理店『味仙』が発祥。昭和46年頃、台湾出身の店主が従業員の賄いとして、台湾では…

きしめん人気復活のカギとなるのは

2年ほど前から、きしめんの旨さにハマった私。今では週2回以上のペースで食べている。身近にこんな旨いものがあったのに、気が付かなかったことがライターとして情けないったらありゃしない。 これまで何度かグルメ情報誌『おとなの週末』やグルメ情報サイト…

「なごやめし」を支える豆味噌の秘密

味噌かつや味噌煮込み、味噌おでんなど「なごやめし」を語る上で欠かせないのが味噌。東海地方で味噌といえば大豆と水、塩のみで作った豆味噌である。(赤味噌と呼ぶこともあるが、長期熟成の米味噌も赤味噌と呼ばれるのでここでは豆味噌とする) 私は1年365…

味噌煮込みうどんは一宮で生まれ、名古屋で進化した?

所用で一宮へ。そのついでに味噌煮込みうどんを食べた。一宮で味噌煮込みうどんといえば、真清田神社からほど近い『太田屋本店』である。店内の壁にかかったお品書きには「味噌煮込みうどん」ではなく、シンプルに「うどん」と記されている。麺類はこの「う…

あんかけスパにも手作りの温かみを

ピリ辛でとろみのあるソースで食す、あんかけスパ。生まれて初めて食べたのは、今から30年ほど前、高校生のときだった。しかも、『ヨコイ』や『そーれ』ではない。大須・万松寺通商店街入り口の近くにあった『むぎっこ』(店名はカタカナだったのかアルファ…

「なごやめし」という表記にした私の思い

私は名古屋市の隣町に住んでいる。県外の人、とくに東京の人から住んでいる場所を聞かれると、「名古屋です」と答えている。レッキとした住所詐称である。名古屋市外在住の方でそんな方も多いのではないだろうか。 少しでも都会に住んでいると思われたい、そ…

きしめんの真骨頂は「つゆ」にあり。

10年ほど前になるが、仕事で香川県へ行ったとき、生まれて初めて本場の讃岐うどんを食べた。世の中にはこんなにも旨いうどんがあるとは!と、感激した。ところが、今年3月に再び香川県で讃岐うどんを食べたとき、前回のような感激はなかった。名古屋の百貨店…

名古屋の喫茶店のコーヒーが「濃い」ワケとは?

東京で喫茶店に入ると、驚きの連続である。まず、おしぼりと水が出ない。そして、コーヒーが500円以上とクソ高い。いちばん違和感をおぼえるのは、コーヒーがシャビシャビな(薄い)こと。おそらく、ストレートでフルーティーな香りや酸味を楽しめるように、…

「なごやめし」と「名古屋嬢」の類似点

「本当遠慮がないよね。だからちょっとなんだろう…。解放してくれんだよね…自我をね。どっかみんなさ、こう格好付けたいと思って生きてるじゃない。『なごやめし』はそれを許さないのよ。丸裸になりなさいっていうね…」 これは、『マツコ&有吉の怒り新党』…

千差万別!「味噌煮込みうどん」における玉子の楽しみ方

名古屋ではここ数日間、ずっと寒い日が続いている。こんな日は熱々の味噌煮込みうどんが食べたくなる。メディアで頻繁に取り上げられる有名店も旨いが、ほかにも市内には美味しい味噌煮込みうどんを食べさせてくれる店が沢山ある。 千種区の大久手交差点の近…

「名古屋ちゃんぽん」と呼びたい!『長命うどん』のミックス麺

沖縄からのお客様から、「ちゃんぽん」なる沖縄料理のことを聞いた。沖縄で「ちゃんぽん」といえば、「卵でとじた野菜炒めをのせたご飯」のことらしい。そもそも「ちゃんぽん」とは、2種類以上のものをまぜこぜにすることであり、料理においては「長崎ちゃん…

老舗喫茶店『コンパル』で名古屋人検定・実技テスト?

昨日は沖縄からのお客様のアテンド。某所での打ち合わせの後、時間が少し余ったので名古屋の老舗喫茶店『コンパル』で名古屋の喫茶文化に触れていただこうと思っていた。しかし、『ヨシヅヤ』でお土産に地元食品メーカーの商品を買うことに。それはそれで楽…

何を食べても旨い居酒屋で「なごやめし」を堪能!

昨夜は沖縄からのお客様の「本場の『なごやめし』を食べたい」というリクエストに応えて栄4丁目の『串カツ 青山七丁目』へ。 ココは、友人の紹介で3年ほど前に訪ねたのをきっかけに、主に県外に住む知り合いが来たときに利用させてもらっている。取材でも何…

「なごやめし」とは何か?6(最終回)

汎用性の高さから生まれる「新なごやめし」 講談社(現在は講談社ビーシー)発行のグルメ情報誌『おとなの週末』で'14年11月号から翌'15年8月号まで「おと週認定“新名古屋めし”」という連載企画を担当した。見開き2ページで、右側には定番の「なごやめし」を…

「名古屋駅のホームで食べるきしめんがいちばん旨い」説にもの申す!

'05年の愛知万博をきっかけに、全国的に認知された「なごやめし」。10年以上経った今でもそれを目当てに県外から名古屋へ訪れる人が多い。しかし、その人気をよそに、ずっと日の目を見なかった「なごやめし」がある。それがきしめんだ。 地元の人に美味しい…

「なごやめし」とは何か?5

「第二次なごやめしブーム」の核となるもの '08年に『麺屋はなび 高畑本店』から生まれた「台湾まぜそば」は、新山社長の目論見通り、瞬く間にブームとなった。平日でも店の前には長蛇の列。今池の台湾料理店『味仙』が発祥の「台湾ラーメン」がそうだったよ…

セルフうどん『どんどん庵』における私の流儀

フリーになってまだ間もない頃、よく一緒に仕事をしていた編集者が何度か名古屋に遊びに来た。彼はB級グルメに目がなく、一緒にいろんなものを食べ歩いた。車での移動中、セルフうどんのチェーン店『どんどん庵』の看板を見つけた彼は、 「えっ!?名古屋にも…