
この日は午後から中川区方面で取材・撮影があったので、その前にチャーラーの旅を楽しもうと、以前に行ったことのある『中国料理 千琇』へ立ち寄った。

外観からもわかるように、ここは町中華というよりは『浜木綿』的な中華レストラン。しかし、値段はかなりリーズナブル。ゆえに、平日でも駐車場はほぼ満車。辛うじて1台空いたところに滑り込ませた。
ランチは日替わり料理に副菜とスープ、ライスが付く「日替わりランチ」をはじめ、点心や小籠包、五目あんかけ焼きそばなどのセットがある。私が注文したのは、麺とご飯をそれぞれ選ぶ「麺・飯セット」(979円)。選んだのはもちろん醤油ラーメンと炒飯。
ちなみにラーメンは、担々麺(+110円)と台湾ラーメン、台湾焼きそば(+110円)も用意していた。たしか、以前来たときは担々麺を食べた記憶がある。かなり美味しかったので、今回リピートしたというわけだ。

お盆にのせられて運ばれてきた醤油ラーメンと炒飯は見た目からして町中華と異なる。白で統一された器に盛られて何ともお上品。
周りの席を見渡すと、圧倒的に女性客が多い。リーズナブルでオシャレな雰囲気だからね。それに女性だってチャーラーをかっ喰らいたいときだってあるだろう。町中華に入りにくければ、このテの中華レストランで思いきり食べればよいのだ。
あ、そうそう。今日の昼はあるチェーン店のラーメン店で済ましたのだが、隣の席に座った20代くらいの女の子が1人で来て半チャーハンとラーメンを食べていた。私はラーメンだけだったのに。
しかも、その女子、スマホでせっせと写真を撮っていた。確実にチャーラーはキテますよ(笑)!チャーラー祭りの公式アンバサダーとしては嬉しい限り。思わず、
「チャーラーの旅を楽しんでくれてありがとう!」と心の中で感謝した(笑)。

『中国料理 千琇』のチャーラーへ話を戻そう。まずはラーメンから。具材は厚めにカットされたチャーシューと煮玉子、メンマ、ネギとセットにしては豪華。
スープを飲むと、鶏ガラのコクが口の中いっぱいに広がって、丁寧にダシをとっているのが伝わってくる。これが滋味というやつだろう。旨い。おそらく、以前食べた担々麺もこのスープがベースなのだろう。ベースとなる味がしっかりしていれば何を注文してもハズレはないのだ。
麺はやや縮れのある細麺で、これまたスープが絡んで旨い。スープの旨みの余韻を残した状態で炒飯を喰らう。

炒飯はパラパラ系で味付けはやや薄め。やや物足りなさを感じるのは、油ギトギトで味濃いめの炒飯を食べ慣れているせいだろう。
注目してほしいのは、具材のチャーシュー。豚のブロック肉を長時間煮込んだ、いわゆる煮豚ではなく、中華街へ行くと店の軒先に吊るしてある焼豚っぽい。チャーシューだけを噛んでみると、ほとばしる肉汁とともにギュッと凝縮された旨みが広がる。この炒飯の味の決め手はこのチャーシューであるのは間違いない。
やはり、想像していた通り、町中華とは一線を画した、何とも上品なチャーラーだった。私も年齢を考えると、本当はこのテのチャーラーのほうが身体にやさしいとは思うが、油ギッシュなチャーラーも好きなんだよね。