永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

チャーラーの旅。32

昨日、北区のオートバックスへカングーのタイヤ交換に行った。終わったのが昼だったこともあり、帰宅せずに同じ北区にある『名北飯店』へ立ち寄ることにした。と、いうことで、久しぶりにこのブログで「チャーラーの旅。」をお届けしよう。

店に到着したのは、13時頃。ピークタイムが過ぎたのか、すんなりと入店することができた。しかも、1階の席に。1階はいつも満席で2階に案内されることが多いのだ。

注文は卓上のタブレットPCで行う。火〜土曜は「日替わりランチ」(850円)があり、毎週土曜は「炒飯とらーめん」、つまりチャーラーに決まっているようだ。

レギュラーのランチメニューの「炒飯らーめん定食」は950円なので、100円引きで楽しめるというわけである。注文したのは言うまでもなく、「日替わりランチ」。

ここのチャーラーは、チャーハンとラーメンだけではなく、見ての通り、小鉢と漬物、デザートが付く。この日の小鉢は、大根と油揚げの煮物。デザートはみかん。

では、まずラーメンからチェックしてみよう。

町中華らしい澄みきったスープの超シンプルな醤油ラーメン。具材もチャーシューとメンマ、ネギとこれまたシンプルだが、チャーラーにしては大きなチャーシューが入っている。うん、太っ腹でよろしい。

スープをひと口。あれ?薄い?でも……これは……。30年くらい前に通っていたラーメン屋を思い出した。その店もあっさり系のラーメンを出す店だったが、

「食べているとだんだん美味しくなっていくから!」と、いつも大将は言ってたなぁ。

最近、ひと口目のインパクトが強めのラーメンがやたらと多い。たしかに印象には残るものの、私のようなおっさんは食べている途中で飽きてしまうのだ。

ここのラーメンは、まさに30年前に大将が言っていたパターン。食べているうちにちょうどよくなり、そして、旨くなっていく。

チャーハンもシンプルそのもの。でもって、やはりひと口目は薄く感じる。どんどん美味しくなるラーメンのスープを飲んだ後にチャーハンを頬張るのがちょうどよい。

そこから「味の掛け算」を計算した上で味つけを考えているのが伝わってくる。これがラーメン屋ではなく町中華のチャーラーなのだ。

4口目か5口目くらいだろうか。めちゃくちゃ旨くなった。チャーハン単独で食べても十分に旨い。口の中に残るスープの余韻がそうさせるのだろうか。

チャーラーのラーメンにチャーシューが使われている場合、私は最後のお楽しみに残しておく。麺をすべて食べ終わってから、チャーシューを頬張り、その余韻でチャーハンの最後のひと口を食べて締めくくるのである。

もちろん、この日も。やはり、チャーシューが旨いと味がワンランクもツーランクも上になる。是非、試してみてほしい。

これからも機会があればブログでもチャーラーのレポートをします。お楽しみに!