前々からブログに書いている通り、私の仕事は取材のアポがとれたら7割は終了。なぜなら、後は現場へ行って取材して、撮影して、原稿を書くだけだから。
今月初めからずっと動いている企画でアポ取りに難航していた。飲食店で、グルメ情報サイトやGoogleマップにも電話番号が載っているのだが、ネットで情報を調べてみると、高齢のご夫婦が店を切り盛りしているらしい。
経験上、電話だとセールスか何かと勘違いされたり、「忙しい」と言ってガチャ切りされたりすることもある。考えてみれば、私も仕事中に見たこともない番号からかかってきたら、出ないし、出たとしてもすぐに切ってしまう。
そこで以前ブログに書いたハガキで取材依頼をすることに。普通郵便は基本的に差し出し日の翌々日に到着するらしいが、遠方だったり、土日を挟んだりすると3日以上もかかることがある。
余裕を持ってポストに投函してから1週間経ってから店に電話をすると、コール音が鳴ってすぐにFAXに切り替わってしまう。時間をおいてかけても、翌日にかけても同じだった。その店はインスタやX、FacebookなどSNSもやっておらず、連絡するスベがなくなってしまった。
一応、ハガキの文面と同じ内容に取材の可否だけでも連絡してほしいというメッセージを添えてFAXで送った。今後はこまめに電話をかけ続けるしかないと思っていた。
そして、今日。名古屋市内で撮影しているときにその店から連絡があった。電話に出られなかったが、きちんと留守電にメッセージを入れてくださった。
すぐにコールバックすると、
「ハガキをいただいたので……」とご主人。取材されることに慣れておらず、どのような媒体であるのか、取材はどのように行うのかを尋ねられた。1つ1つ丁寧に答えると、取材を承諾してくださった。
これで編集部から与えられた取材先からすべて「取材OK」を得ることができた。全部で16軒あり、1軒もNGがなかったことが嬉しい。まさにミッション・コンプリート(ただし7割)である。