永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

レッテル貼り。

今日と明日の2日間、ノンフィクション作家さんと編集さんに同行して、あるアスリート(故人)と親交のあった人々の取材。私はインタビュー風景の撮影を担当させていただいた。

そのアスリートに対して肯定的な人にも、否定的な人にもできるだけ多くの話を聞いて、アスリートの人物像をあぶり出すのが取材の目的である。

詳しくは書けないが、そのアスリートにはスポーツが好きな人はもちろんのこと、そうでない人も知る有名なエピソードがある。

しかし、それはテレビをはじめとするメディアが作り上げた、いわば虚像だったのかもしれない。今回、実際にその場に居合わせた人に話を聞いたが、まったく違う捉え方をしていたのだ。

当事者にしかわからないことは日常でも多々ある。見てもいないのに、話を聞いてもいないのに「あの人はこうだから」とレッテル貼りをすることで物事の本質を覆い隠してしまうことの恐ろしさを感じた。

人は納得するために、納得させるために人や物事をイコールで結びつける。しかし、そんな単純なものではない。とくに人の心なんてものは複雑であり、いい加減。捉えようがないのだ。

だからこそ、多くの人に話を聞くという、今回の取材手法はとても興味深い。ノンフィクション作家さんの、相手からコトバを引き出す取材力もすばらしかった。

今回のインタビュー記事はネットで公開した後、加筆修正して単行本として出版されるという。この仕事に携わらせていただいたことがとてもありがたい。

明日も頑張ろう。