永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

何かを失えば、また新しい何かが得られる。

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具体的には書けないが、今、レギュラーで写真と記事を提供している雑誌やWeb媒体の仕事が来年3月いっぱいですべてなくなる。私が何かやらかしたからではない。誌面のリニューアルだったり、サービスの終了だったり。

仕事というのは、集中的にオファーをいただくこともあれば、連載終了が重なることもある。また、レギュラーの仕事は永遠ではない。それはわかっているけど、終わりを告げられるのは、やはり悲しいし、寂しい。

今から20年前にも、同時に4つのレギュラーを失った。そのときは仕事を辞めようと思った。が、今はそんな気持ちは微塵もない。そもそも、51歳で再就職できるわけがないし。今さら会社勤めなんて無理な話だ。

不安がないと言えば嘘になる。そりゃ不安だし、ショックだ。何しろ、毎月の売り上げの約1/3以上がなくなるのだから。しかし、あまりにも仕事を失ったことに捉われてしまうと、新しい仕事も入ってこなくなる。だから、今、自分には新しいことにチャレンジするチャンスを与えられていると捉えている。

仕事にしても、人にしても、お金にしても、すべて自分の心が引き寄せるものである。レギュラーとしての最後の仕事を終えたとき、そのおかげでこれまで多くの人々との出会いがあったことや生活の糧となっていたことに心の底から感謝したとき、運命を切り拓くことができると信じている。

11月の初旬にSNSをやめた。そのおかげで時間ができた。仕事をしている時間が以前にもまして長くなったが、テレビやAmazonプライムの映画を見たり、本を読んだりする余裕もできた。SNSをやめたことで、とても豊かな時間を過ごしていると思っている。

それと同様に、何かを失えば、また新しい何かが得られる。これは法則である。実際、20年前にすべてのレギュラー仕事をなくしたことで、私はフードライター兼カメラマンとしてデビューすることができた。

そして、今、こうしてまたすべてのレギュラー仕事がなくなるというのは、私のこれからの人生で何かが大きく展開するような気がしてならないのだ。その予兆は、ある。

来週月曜日、とても重要な打ち合わせがある。それも東京で。新型コロナの感染拡大が止まらない中での東京出張に家族からは大ブーイングの声が上がっているが、この打ち合わせは今後の自分の人生を左右するものだと思っている。だから、誰が何と言おうが私は東京へ行く。

 

※写真は、名古屋市千種区の豚丼専門店『ぶたや』の「焼ぶた丼」。昔、『FRIDAY』のグルメ特集ページで紹介したことがあり、久々の訪問だった。相変わらず、美味しかった♪