永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

京都2日目。

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京都出張は泊まり。昨日は昼過ぎから名古屋で撮影だったので、午前中はのんびりと過ごそうと思った。

朝は遅くに起きて、9時半くらいに朝食を摂った。バイキングスタイルだったが、新型コロナの感染防止のために、料理は一つずつ小皿に盛られていた。準備も後片付けも大変だと思う。

しかも、緊急事態宣言は来月20日まで延長されるようだ。時短営業のみならず、お酒の販売もできないとなると飲食店は大変だと思う。

「頑張って乗り越えましょう!」と、いつも私は取材先でそう言っている。しかし、新型コロナが感染拡大してから1年以上が経った今も飲食店を取り巻く状況は変わらないどころか、酷くなっている。

また、新型コロナが引き金となって、職を失ったり、収入が下がったりした人も多いだろう。それを苦に自殺したという話も聞く。

「国民の皆様にご協力とお願いを……」というのはもう聞き飽きた。わが国の指導者はいったいどこを見て仕事をしているのだろうか。

いかん。こんな話を書くつもりではなかった。

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朝食を済ませてからホテルをチェックアウトして、大谷祖廟へと車を走らせた。長男の就職が内定したことを父と母、ご先祖に報告するためだ。

大谷祖廟へは京都へ行って時間があるときに必ず立ち寄っている。今回は嬉しい報告ができたので、きっと、父も母も喜んでくれているだろう。

 

長男は来年、次男は再来年に社会人となる。本当に、本当にあっという間である。しかも、卒業後は家を離れるとなると、一緒に過ごしたのは、人生の中でほんのわずかな時間ということになる。

私は父親として、息子たちに何を与えることができたのか。そう考えると、いろんな思いが去来する。何しろ、私は仕事しかしてこなかったから。息子たちの目に私はどんな風に映っていたのか。正直、聞くのが怖い。

私の父や母も同じようなことを考えていたのだろうか。叶うことはないが、父と母に会いたくなった。無性に。