永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

茶番。

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庭のシロツメクサが咲きまくっている。世の中は新型コロナで大変なことになっているというのに、それと関係なく咲き誇るシロツメクサの生命力というか健気な姿に心を打たれる。

以前は花なんぞにカメラを向けることなんてなかったが、毎日眺めてはシャッターを切っている。疲れているのか。それとも、年を食ったのか。

私が暮らす愛知県も緊急事態宣言が発出され、今日から今月末まで飲食店の営業は20時までとなり、アルコールの提供もなし。

寒くもないし、暑くもない過ごしやすい季節なので料理もお酒も美味しく感じるというのに……。飲食店の皆様は落胆していることだろう。

思わず、Twitterでも呟いてしまったことがある。

「五輪開催に反対するのは反日」という衝撃的なツイートを見たのだ。プロフィールを見ると、「憲法改正の早期実現を」とあった。ご本人は自身のことを保守思想の持ち主であり、愛国者だと思っているだろう。

新型コロナの感染拡大は国難であり、有事である。こんな状況下で国を分断するような発言をする輩は保守でも愛国者でもない。壊国者だ。

「自分は国を憂いているんだぁぁぁ!」ってことを周りに認めてもらいたいだけなのだ。国を愛しているがゆえの言動は罪に問われない、「愛国無罪」というヤツだ。これ、自称保守が毛嫌いしている中国の言葉なのだが。

そもそも、自称保守がオリンピックの開催に賛成しているのは、共産党などの左翼が反対しているからである。原発と同じ構図である。

右も左も思想的に相容れない者が賛成することには反対し、賛成すれば反対する。それが国のためだと思っている。まったく、馬鹿げた話だ。国のためではなく、それぞれが支持している政治家のためだろう。

政治家も新型コロナや五輪開催の是非を政局にするんじゃねぇ。そんなヒマがあるのなら、新型コロナで仕事を失い、生きるか死ぬかのギリギリの状態の中で暮らしている人のために何ができるか考えて実行しろよな。

少なくとも質の悪い布マスクを全世帯に配るのは違うと思うぞ。おっと、それはもう1年以上前の話だな。ってことは、もう、1年以上も国会で茶番を見せられているということになる。このコロナ禍を乗り越えるために。右と左の思想に関係なく協力し合うことはできないものだろうか。