永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

返信。2

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5月29日のブログ記事『永谷正樹、である。』をご覧いただいた「とある元ライター」様からコメントを頂戴した。このブログのコメントは承認制になっていて、ときどきコメントをいただくことがある。が、一日の仕事が終わってヘトヘトになりながらブログを書いているので、返信ができないことが多い。

しかし、今回は非常に考えさせられる内容だったので、ブログの記事に引用させていただくことにした。公開されることを承知の上でコメントをくださったと思うので、問題はないと理解している。

以下がコメントの全文である。

変なこだわりですね。ここ最近のブログの内容はずっとそうですが、自己顕示欲を前面に出す感じに気持ち悪さを感じます。まあ、文面からするにもともとそういう人なんでしょうけども。ライターとしてはある意味正常ですし、ライターとして名前を売るために、ブランディングや戦略は当然あるべきものですが、自分発信でそれをアピールするのは読んでいて、げんなりさせられます。そういうのは他人が評価するものではないですか? 評価の基準は人それぞれですが、そう感じます。

また、名古屋めし云々の下りですが、主張される趣旨にこだわりが強すぎて、いまいちピンと来ません。愛知県に住むグルメ系のライターとして働いているんだから、その筋の話に詳しいのは当たり前で、愛知県に来た人や興味を持っている人にその魅力を伝えるのは、あなたのメインの仕事なんじゃないですか? なのに名古屋めしを語りたくないような語り口なので、読んでいて妙な気分になるのです。あなたの主張には説明が不足している感じがあります。

また名古屋めしライターを掲げたくない気持ちは何となく伝わってきますが、理想はどうあれ、あなたは名古屋めしメインで生計を立てているのではないのですか? ご本人の立ち位置表明ですから、何が正しいもの間違っているもないですが、愛知にいて愛知の飲食店の魅力を発信するライターが、カテゴライズを無視するという主張は理解に苦しみます。

そもそも名古屋めしっていうキーワードに限っていうと、ネーミング自体が安易だったという点を省みてほしいのです。愛知県を安易に名古屋で括るのはむしろ誤解を与えるとは思いませんか? 疑問を呈するならまずはそこからですよ。愛知県には名古屋地域に限らず三河や尾張にも魅力的な食文化があるのに、それらをいっしょくたに名古屋めしと括る方が違和感あります。

ご自身の主義主張を自由にかけるブログにわざわざ書き込むのも野暮かとは思いますが、一度こうした疑問についてどうお感じになるか、気になったもので書き込みしました。

気分は害すでしょうが、文筆業

 前半部分は、私のライター、カメラマンとしての発信の仕方が気持ち悪い、読んでいてげんなりさせられる、と。

不快な気分になるなら、見なけりゃよい。個人のブログとはそういうものだ。

コメントへの返答はこれに尽きるのだが、後半部分に

ご自身の主義主張を自由にかけるブログにわざわざ書き込むのも野暮かとは思います

とあるので、できるだけきちんと答えさせていただく。

もともと、このブログは、ライター、カメラマンとしてだけではなく、夫としても、父親としてもどう生きるべきか迷っていた頃に自分の気持ちを整理するために書きはじめた。

当然、「気持ち悪い」、「げんなりする」という感想を抱く人がいてもおかしくはない。私自身がナニ独りよがりなことを書いているんだと思っているのだから。

また、ブログを書く作業は、自分の気持ちを整理するのと同時に鼓舞させることも目的としている。例えば、「撮ル、書ク、喋ル。デ、世界ヲ明ルク。」というキャッチフレーズや、HPとブログのタイトル「永谷正樹、という仕事。」。きっと、「とある元ライター」様はこれらを目にすると気分を害されることだろう。

しかし、ブログでいろんなことを宣言する以上は読者様に嘘はつけないわけで、それをめざすべく日々努力しているつもりである。それはイケナイことなのだろうか。

評価は他人がするもの。「とある元ライター」様のおっしゃる通りだと思うし、「とある元ライター」様はライターとして高い評価を受けてらっしゃったのかもしれない。私自身がライター、カメラマンとして誰からも評価されていないことも重々承知している。

そんなド底辺の、しかも、名古屋の片田舎で暮らす私が浮かび上がり、日の目を見るには、HPやブログの永谷正樹を演じること以外に方法が見つからないのだ。まだ日の目を見てないけど(笑)。

いちばんわからないのは、「とある元ライター」様は、私に何を求めてらっしゃるのかということ。不快な気分にさせてしまったことを謝罪すればよいのか。考え方を悔い改めることだろうか。

それとも、ただ、私に言いたかったのだろうか。フリーランスのライター、カメラマンの仕事のスタイルはその数だけあり、そのあり方も自由であることは「とある元ライター」様もわかっているはず。

星の数ほどいるライター、カメラマンにこんなバカが一人くらいいてもよいとは思いませんか。まぁ、これはライター、カメラマンとしての生き方の部分なので、理解していただかなくても結構ですが。

後半部分の名古屋めしについての返答は、明日のブログにて書かせていただきます。「とある元ライター」様、しばしお待ちを。