永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

永谷正樹、という会社。の続きの続き。

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今日、明日は編集者の山本由樹さんと仕事。

昨年末、山本さんから法人化することを勧められた。それまでフリーランスである自分を疑いもせず、この生き方を貫き通すことがオノレの使命とさえ思っていた。

なぜなら、法人化したからといって売り上げが伸びるという保証はないし、逆に社会保険などの経費がかさむだけ。

実際、法人化した写専時代の同級生は、社会保険料の支払いにヒィヒィ言っていた。結局、会社を畳んでしまった。だからハッキリ言って、法人化するメリットはないのだ。

でも、法人化することで、職人ではなく経営者の目線で物事を考えられるようになるし、これまであまり深く考えたことがなかった利益を目標にすることもできる。意識改革というか、目に見えないメリットは沢山あるような気がしたのだ。

で、今日も仕事が終わってから法人化の話になった。

今回のテーマ?は、社名。私としては、フリーとなった27年前から現在も屋号として使っている「取材屋」にそのまま法人格をつけようと思ったが、

「取材屋では個人事業っぽくなりますよ」と、山本さん。

うん。たしかにそれは一理ある。せっかく法人化するのに、社名が個人事業では、ね。

ちなみに山本さんの会社は、株式会社編(あむ)。紙やwebの媒体の編集のみならず、webコンテンツの提供も行っている。まさに言葉や文章、写真を「編む」のがメインの事業であることを社名が表している。

では、写真を撮り、文章を書き、講演会で喋る私の場合はどうなるか。いくら考えても出てこない。そんなとき、山本さんが

「“クラフトワークス”ってどう?“クラフト”は、手作りという意味で、今日、ナガヤさんが写真を撮っているのを見て、そう感じたんだよね」と、社名を提案してくださった。

大恩人である山本さんが命名してくださったのである。めちゃくちゃありがたい。私自身、食に限らず、モノを作る人が大好きだし、人生をかけて彼らを追い続けていきたいと思っている。さらには彼らにもっとスポットが当てられることを願っている。

クラフトワークス、すばらしいじゃないか。永谷正樹、という会社がいよいよ現実的になってきた。

 

※写真は、仕事が終わった後に山本さんと行った『星が丘製麺所』の「中華そば」。麺のもっちり感とスープのダシ感がすばらしかった!堀江さん、太門さん、ご馳走様でした♪