永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

おっさんたちの楽園(パラダイス)。三重県津市編

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今日はオフ。ってことで、恒例の(?)「行き先を決めない旅」に出た。

今回は国道23号線をひたすら西、つまり、三重県方面へ行こうと決めた。ところが、国道23号線まで出るのに小1時間ほどかかってしまった。3時間でいったい、どこまで行けるのか。

桑名を抜けて、四日市に入ったところで昼になった。まだお腹は空いていないし、四日市は何度か来ている。もう少し足を延ばしてみることに。

さらに1時間ほど走らせて三重県の県庁所在地、津に入った。津といえば、私の好物であるうなぎだ。13時をまわっているとはいえ今日は土曜日。きっと人気店の前には行列ができているだろう。

うなぎを断念して、ランチを検索。チャーラーも捨てがたいが、今日は完全オフにしたい気分。コンビニの駐車場に車を止めて食べログで検索していると、スクロールする指を止めて、思わず見入ってしまった店があった。

津駅からほど近い場所にある『千雅(せんが)』という店だ。食べログによると、ジャンルは「洋食・中華・定食・食堂」とある。まぁ、いわゆる昔ながらの食堂というのが正しいだろう。

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店の外観は激シブ。店内も昭和の雰囲気そのもの。メニューは、ラーメンや焼きそば、天津飯などの中華料理から玉子丼やカツ丼、親子丼などの丼もの、ハンバーグやロースカツなどの定食まで多種多様。

「炒飯ラーメンセット」なんてのもあり、目移りしてしまう。しかし、食べログを見た時点ですでに心に決めていたものがある。

それは、ドライカレーにカレーがかかっている「ダブルカレー」なるひと皿。ドライカレーはキーマカレー的なものではなく、カレーチャーハン的なものね。そこにルーがドバーッと。もう、食べる前から味は簡単に想像できるんだけど、どうしても食べたくなった。

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待つこと約5分。目の前に運ばれたのが、これ。まずはカレールーだけ味わってみる。うん、玉ネギの甘さが立っていて、後から辛みがじんわりとくる。いかにも洋食屋さんのカレーだ。

次にドライカレーだけを食べてみる。おーっ、味のバラつきはないし、スパイシーで旨い。こんな旨いもの同士が組み合わされば、もっと旨くなるに決まっているじゃないか。そう思いつつ、最後にカレールーとドライカレーを同時に口へ運ぶ。

おおっ!チャーラーと同様に、ドライカレー+カレールーの足し算ではなく、それぞれの味や香り、食感を引き立て合う掛け算になった!

ドライカレーもカレーもおっさんが大好きな食べ物である。ゆえに店内は私も含めておっさんだらけ。まるで、ひと昔前のあんかけスパの店のような雰囲気だった。ここもまた、おっさんたちの楽園(パラダイス)なのだろう。