永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

点を線にする仕事。

例えば、webメディアや紙媒体で「味噌かつ」を特集することになったとする。その際、編集担当から「過去に撮影した写真でも構いませんので提供してください」と言われたとしても、私はあらためて取材・撮影に行く。

前にも書いたかもしれないが、撮影した頃よりも技術やセンスが向上していると思っているからである。

それは個人的な理由。もう一つは、カメラマンがオノレの腕をブラッシュアップさせているのと同じで、「味噌かつ」を提供する店も微妙にレシピを変えているからだ。盛り付けも変わっているかもしれない。だから、何度でも取材・撮影へ行く。

おそらく、こんな非効率的なカメラマン・ライターはいないだろう。だからこそ、店の人と仲良くなれる。何度も顔を合わせれば、いろんな話をするし、やがては飯を食いに行ったり、飲みに行ったりするようになる。そこで交わされる会話の中から、新しいネタが生まれる。

取材・撮影に行ったという「点」で終わらせるのではなく、ご縁という「線」にする。これが私の仕事のスタイルである。

名古屋エリアの「食」を取材・撮影することも、「点」ではなく「線」にしてきた。一宮モーニングやチャーラーまつりなどのイベントがそれだ。講演会も同じで、「線」になったから声が掛かるのだと思っている。

ただ、私自身、「線」の本命は単行本の出版だと考えている。今年は、といってもすでに1/3が過ぎてしまったが、それを目標に、あらゆる手段と方法を使って実現させたい。

残りの人生を、使い勝手の良いライター、カメラマンで終わらせるつもりはない。

私は、著者になる。