永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

『取材屋』の働き方改革。

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えらいこっちゃ。

「来るもの拒まず」のスタイルでオファーが来る仕事をすべて承けていたら、今月の残り半分は、ほぼ毎日取材と撮影で埋まってしまった。

月末までに丸一日、原稿を書く時間が取れるのは、今のところたったの2日間。月初めに〆切がある原稿は5本。って、これまでのペースで仕事をしていたら、絶対に間に合わない。

年をとったせいか、取材と撮影をすると、どっと疲れが出て、写真データをPCに移動させるのが精一杯。とてもではないが、原稿を書く気力も体力もなくなる。

しかし、もうそんな悠長なことは言ってられない。ブログは毎日書いているし、取材から帰ってきてからPCに向かうことができなければ、取材に行く前に時間を見つけて書くしかない。こうなりゃ早起きして書くかぁ。

「来るもの拒まず」と書いたが、何でもかんでも承けているわけではない。ありがたいことに、私にしかできないことや、私だからとオファーをくださったことだけでスケジュールが埋まったのである。

フリーとなって四半世紀、ようやく仕事が充実してきたのを実感している。まさにこれは「嬉しい悲鳴」というヤツだ。時間は作りさえすれば必ずできる。

これまでボーッとしている時間や他所ごとをしている時間はなかったのか。徹底的に見直す必要がある。ダラダラと夜まで仕事をしてしまう悪習慣を正すチャンスかもしれない。いわば、わが『取材屋』の働き方改革だ。

「忙しい」という字は「心を亡くす」と書く。忙しくなると、焦りからどうしても目の前の仕事を「〆切に間に合わせる」ことが第一になってしまう。自分で自分の首を絞めるようなものだ。

どんなに忙しくても、一つ一つの仕事に対して真摯に向き合い、100%、いや120%の実力を出せるように気持ちだけは余裕を持って取り組もう。

「ナガヤに頼めば間違いない」と、オファーをくださった方の期待を裏切らないために。さらには、それが自分自身のブランド力を高めることになると信じて。