永谷正樹、という仕事。

フードライター、カメラマンの日常を書き綴ります。

何気なく放ったひと言。

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先週は取材ばかりでほとんど仕事場にいなかったものの、今週は4/15(木)まで仕事場に籠もって原稿書き。

ずっと仕事場にいるので、昨日は夕食作りを買って出た。例によってメニューはカレー。いつものように飴色になるまで炒めた玉ネギとニンジン、牛肉をじっくりと煮込む。

今回はケチャップとインスタントコーヒーを加えたところ、これが大成功。以前つくったカレーよりもはるかに美味しくなった。

さて、ここからが本題。以前にも書いたと思うが、最近、野菜や果物の仲卸業を営む方と知り合った。彼の放った

「美味しい野菜や果物は産地や品種ではない。美味しさを決めるのは誰が作ったのかだ」というひと言がずっとグルグルと頭の中を回っている。

それは野菜や果物に限らない。人が作っているすべてのモノに当てはまる。私の身近なところでは、料理や写真、文章にも通じる話だ。

少し前から、これまでカメラマン、ライターとして追いかけ続けていた食のブームやトレンド、「名古屋めし」とひと括りにされる名古屋の料理に興味が薄れてきている。

やはり、私が追いかけるのは人なのだ。彼のひと言によって背中を押されたような気がする。

今思い出した。編集プロダクションを辞めてフリーになろうと思ったのも、取材先で出会った方が放った何気ないひと言

「会社のためにできる努力と自分のためにできる努力は違うで」が決め手となった。

自分にとって身近な存在である家族や恋人、友人からのアドバイスで人生や考え方が大きく変わることもあるだろう。

でも、私のようにお互いのことをよく知らない人のひと言が心に響き、それがターニングポイントとなることもある。

人生の中で出会うすべての人は善くも悪くもいろんなことを教えてくれる先生のようなものだ。